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NO.4 地球の誕生に立ち会う




概要

拙著『前世療法でわかったアトランティスとムーの真実』(たま出版・森庭ひかる著)の改訂版です。2004年出版の原本は売り切れ・絶版です。当時書けなかったことも追記し、改訂版として1エピソードずつ公開いたします。

挿絵は、出版時は書籍内で白黒画像でしたが、この改訂版では、当時私がクレヨンで描いた絵をそっくり載せています。

全エピソードを読みたい方は、2024年1月から一冊のマガジン(1300円)として販売を開始しましたので、こちらをお勧めします。マガジンはエピソードを追加しながらの販売ですが、一話ずつのご購入よりはるかにお得です。

NO.4 地球の誕生に立ち会う

このエピソードは、振り返ってみると、とても信じがたいと自分でも思います。この時の体験が本当かどうかは、死んで魂の存在になってみるまでわからないでしょう。


<本文>

二〇〇三年四月七日(月)午前十時より

このセッションより、カセットテープを文字に起こした記録になる。セラピストには、前世を見たあとセスを呼び出してほしいと要望しておいた。

セラピストの誘導により、前世に入るドアを開けたとたん、藍色の空間が広がった。宇宙だった。私は藍色の宇宙空間に浮かべられた一枚の透明なガラス板の上に立っている気がした。下方には、青い海の球面があった。

私    「・・・海。海の上に・・・、どこだろう? 細かい雲が浮いてる。その上に、いる。海の上。床がない」
セラピスト「ふわふわしてる?」
私    「どこだろう?」
 私は自分のいる状況に困惑していた。
セラピスト「どんどん感じていってごらん。その時の感覚を感じていってごらん」
私    「・・・地球の、海。地球の海の上に、細かい雲が浮いてて、その上に私がいる」
 地球の形に円弧を広げた青い海の上に、白く細かい雲の群れがあった。
セラピスト「あなたの格好見てごらん。あなた、どんな格好をしているの?」
私    「白い服を着て、杖のようなものを持って・・・誰だろう? ・・・地球を、見てる」
セラピスト「顔はわかる?」
私    「女性。長い白いドレスを着て、手には杖のようなものを持って、地球を見てる」
セラピスト「その女性は、どんな顔をしているのかな」
私    「漫画で描いたみたいな・・・、よくわからないな。でも、目は大きい」
 まるで少女漫画に描かれたギリシャ神話の女神のような格好で、白い彫像みたいな顔立ちだった。当惑が増幅された。
私    「とてもきれい。若い。首とか、髪とかに、宝石みたいな飾りをつけてる」
 薄い緑や青の小さいガラス玉を連ねた飾りをつけている。
セラピスト「きれい?」
私    「うん」
セラピスト「今、あなたはそこで何をしているの?」
私    「地球を見てる。海を見てる」
セラピスト「地球を見るのがあなたの役目なの?」
私    「わからない」
セラピスト「今あなたの気持ちはどんな気持ち?」
私    「静か」
 セラピストに先の場面へ進むよう促される。
私    「地球の中へ、入ろうとしている」
セラピスト「地球の中っていうのは、どこ? 海の中? 陸の中? 空気? どこ?」
私    「海の方へ、入ろうとしている。・・・私は・・・、何だろう?」
セラピスト「入っていってごらん。どんどんどんどん入っていってごらん。どうなった?」
私    「雲と海の間。雲と海の間を入っていこうとしている」
セラピスト「入っていったら、どうなる?」
私    「海の上を飛んでる。すごいスピードで飛んでる」
 光り輝く海面の上を猛スピードで飛んでいた。海面が金銀のうろこみたいに光りながら過ぎ去って行く。
セラピスト「どんどん飛んでいってごらん。そしたらどこへ行く?」
私    「どこかの大陸」
セラピスト「大陸着いたね。そして今どうしてる?」
私    「海から大陸に上ろうとしている」
セラピスト「大陸に上ってごらん」
私    「ごつごつした岩。どこだろう・・・? 白っぽい、灰色っぽい、ベージュみたいな、ごつごつした岩が連なっている場所。そこへ行こうとしている」
セラピスト「どんどん行ってごらん。そこに着いた?」
私    「どこに行くんだろう?」
セラピスト「今、どのあたり?」
私    「まだ、海の近くにいる。これじゃあ、歩けない」
 私は白いドレスに裸足だった。ベージュ色の岩々が果てしなく続いているのを知って、裸足ではとても進んで行けないと思った。火山岩のような岩々の表面には大小様々な気泡が散っている。
 セラピストが先へと促す。
私    「まだ、茶色っぽい岩が続いてる。右の方を見てる」
セラピスト「右の方に何があるの? 何が見えるの? 岩?」
私    「岩」
セラピスト「岩だけ?」
私    「岩だけ」
 見渡す限り続く岩の連なりのために、大地が累々と波をうっている。セラピストが時間のスピードを上げる。


岩が累々とどこまでも続いている

セラピスト「(略)岩の場所を通って、ぐーんともっと先へ進んでごらん。どうなった?」
私    「大地」
セラピスト「大地だ。どんな大地だい?」
私    「とても広くて、ああ、でも、岩もある」
セラピスト「大地の色は?」
私    「茶色」
セラピスト「大地よく見て。木は? 草は?」
私    「ない。とても広い。とても広いところ」
セラピスト「見渡すかぎりが?」
私    「大地」
 肥沃さを感じさせる濃茶の大地が、遠い地平の果てまで広がっていた。
セラピスト「草木はないの?」
私    「まだ生えてない」
セラピスト「まだ生えてないんだ。山はある?」
私    「山はある。高い山。雲にけぶっている」
 薄むらさきの雲の上に、三角形の山々がそびえていた。


美しい形の山々が連なっていた

セラピスト「空はどんな感じ?」
私    「とてもきれいで、夕暮れのように茜色をしている」
セラピスト「夕焼けみたいな感じ?」
私    「夕焼けよりも、もっと薄い感じで、でも、ブルーがその中に混じって、雲が流れてて・・・。雨が降ってきた」
セラピスト「雨が降ってきたんだ」
私    「大地を、雨が濡らして・・・。私は雨を浴びて、とてもいい気持ち」
 空から大粒の雨が降ってきた。柔らかく、あたたかい。私は両手を広げ、顔を空へ向けて雨を浴びた。とても心地がいい。こみあげてくる嬉しさで顔がほころぶ。

地球の誕生に立ち会う

私    「これから、生命が始まる」
セラピスト「まだ、生命いないの? 動物もいないの?」
私    「ちっちゃい微生物みたいなのはいるけど、人は、まだ・・・」
セラピスト「あなたは海から来て、そして陸へやってきたの?」
私    「海からじゃなくて・・・」
セラピスト「空か?」
私    「うん、空から来て、地球の大地に降りた」
セラピスト「そうなんだ、空から降りてきて、そして今地球の大地に降りてきたんだ。そこであなたが見たものは?」
私    「・・・地球の始まり」
セラピスト「地球のはじまりだ」

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