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上海モーターショー 解析

展示会レポート

4月18日、第20回上海国際汽車工業展覧会(2023年上海モーターショー)が上海市のコンベンションセンター「上海国家会展中心」行われました。
今回のテーマは「自動車業界の新時代に希望を抱く」です。

展示会の規模について、
展示面積:360,000m2 (東京ビックサイトの1-8号館の総面積の3倍以上)
展示車数:1413台(1200モデル)
新商品発表数:93件 (海外 28件)
新エネルギー車:513台 (中国 186台、合弁、海外327台)
新エネルギー車のモデル数:271台
新エネルギー車とは、NEV:New Energy Vehicle)とは、中国における、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)の総称。*ハイブリットは含まない。

では、2022年2023年の売上も見ながら解析をしていきましょう。
全てのメーカを行うのは量が多いので、トヨタグループ、日産・ルノーグループ、VWグループ、中国第一汽車集団 (FAW)、比亜迪汽車(BYD)の5社を例にとって見ていきましょう。
中国第一汽車集団 (FAW)は、ほとんどすべてICE(ガソリン車)、比亜迪汽車(BYD)は、すべてEV、PHVです。比較として分かりやすいので、使用しました。

まあ、私事ではあるのですが車の販売台数を集めるのって実はすごいお金がかかるんです。データベースへのアクセス権を購入するのですが年100万以上するんですよねー。もっと安くならないものですかね。


中国市場売上げグラフ

グラフを見ると、VWは結構凸凹がある感じですね。これは、車用の半導体が枯渇して製造が出来なかった影響と言われています。2022年の4月は大きな減速が見られますね。BYDのみが減速なしに増加しているようです。

次に1月から4月の売上台数について


中国市場売上げ表

VWグループは、-4%
トヨタグループは、-6%
日産・ルノーグループは、なんと-31%
中国第一汽車集団 (FAW)は、+13%
比亜迪汽車(BYD)は、+91%

うーんどうでしょう。数字にしてみると結構衝撃的な数字だと思います。
日産の31%ダウンというのもまあ、問題なんですが、トヨタの売上台数は51万台、BYDの売上は76万台で越されてしまっています。トヨタはほとんどがICE(ガソリン車)なので今後ますます後退する可能性を秘めています。そんなこんなで先日トヨタで社長交代という話になったのですが、、、、、、、、

今回の上海モーターショーは、ヨーロッパメーカの気合の入りようは凄まじかったです。EVにおいて遅れているものを取り戻そうと車種の投入を頑張ったのはもとより、展示会の2週間前から取り締まりクラスは現地入りしてメディアや工業会などで必死にアピールをしていました。そんななか、アイスクリームごときでコケてしまったBMWは皮肉としか言いように無い。ただ、これがここまで大きな話題になっているのは中国の自信からくるのではないか?とおもっています。自分たちも同じようなものが、より優れたものが作れるにもかかわらず、欧米人びいきというのが許せなかったのではないか?とおもいます。この辺りは中国を良く知っている人であればピンとくる部分も有るのではないでしょうか。このサイトを立ち上げた一つの理由は、日本人の方々に少しでも国際感覚を持ってもらいたいと思う気持ちがあります。どういうマインドで人々が居るか、何をしたいのかなど解ってもらえればと思います。アイスクリームそうどうは5年前で有ればこんな大きな事態にはならなかったと思います。それは、気後れしている部分も有るからではないでしょうか?

話を戻して、さて我が日本代表トヨタの社長はというと行ってまへーん。もーまったく中国行ってないですね。トヨタ自体のアピール度合いも低かったですね。ちょっと残念な感じです。

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