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最も長く眠らなかった人の話

ではヒトでは?

本の中に、最も長く眠らなかった人の話が紹介されていた。
17歳の男子が、クリスマス休暇の研究テーマとして「眠らないとどうなるか?」を選び、断眠に挑戦することにした。
なんと11日間も眠らなかったという。
挑戦を始めた彼は、イライラして落ち着かなくなり、暴言を吐き、幻覚幻聴をきたすようになった。強い疲労を訴え、テレビを見ることも困難となり、言語障害が現れた。

実験終了後、彼はぶっ続けで眠り、徐々に元のリズムと体調を取り戻していった。後遺症は残さなかった。
つまり、ある程度までは睡眠不足による機能障害は、十分に睡眠をとることで回復可能であることが分かる。

もう一人、断眠チャレンジを行った有名な人がいる。
ラジオ番組のDJが、チャリティーイベントとして、不眠ラジオマラソンに挑戦したというもの。
彼もまた同様に、攻撃性や幻覚などの出現が見られたという。

これらのチャレンジから、ヒトにおいても睡眠の不足により、精神と行動の変化を生じ、体力が奪われていくことが明らかとなった。

ここまで極端でなくても、多くの人は睡眠不足のせいで、ヒトがどんな状態に陥るか?を経験していると思う。
私の場合、3時間程眠れば、翌日の午後まではもつ。
しかし、夕方になって来ると些細なことでイライラし、人に当たり始める。
感情と行動のコントロールが効きにくくなる。
どうでもいいわ、と投げやりになる。
とにかく眠りたいと思う。
そして体温の調節が、うまくいっていないと感じる。
変に熱を帯びたようになり、何となくいつもと違う感覚が生じている。

眠りには、一体どんな役割があるのだろう?
眠っている間に、何が起きているのだろう?