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モグモグぶんぶん

定食屋さんは優しい。11時30分ころからもう私の頭の中は「何を食べよう」という幸せな時間のスタートを切る。定食屋さんのメニューは沢山あるから悩みがいがあるってもんだ。昨日は鉄火丼。今日は大寒波だからキムチ鍋でもいいな。ちょっと豪華にすき焼きでもいいし。仕事しながらそんな想像をしていたら私の腹が鳴り響く「グギィーーー」私の腹の音は大きい。隣の人達は気付いているが、気付かないふりをしてくれている。優しい。
時計の針が短いやつも長いやつも重なって私に「今だ!」と背中を押してくれる。
一目散に会社を飛び出し定食屋さんへ小走りで向かう。外は大寒波と言われるだけある寒さ。私を定食屋さんに向かわせないとばかりに風が私に向かってくる。おい、風なめるなよ。そんな風に私の空腹は負けない。街を歩いてる人達が皆定食屋さんに向かう人のように見えてくるから、余計速足になる。負けない!ついた!ついに宝だらけの定食屋さんに!小走りで少し息を荒らした私がついた定食屋さんには既に3人~4人待ってる人がいた。ちっ!仕方ない。今日は負けを認めるが明日は負けやしない。すぐに順番がまわってくるからその前に販売機で今日のメニューのチケットを買う。
さあ!なんにするかな。楽しい時間だ。くくく。さてさて、やっぱり今日はこの寒さたからな。。これだ!ピーン!キムチナベー!!今日はキムチ鍋にしてやった。くくく。チケットを手にした私はこの世で一番の幸せ者だ。
そこからは説明するのは野暮だってくらいの優しさにつつまれた幸せいっぱいの時間。モグモグ。。。食べ終わった私には眠気が襲ってくるが、それはまた別の話。

モグモグぶんぶん
2023.1.25

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