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中学校教師 #11 6月末に考えたこといろいろ


4月から中学校で勤務しています。
いずれは小学校に戻ることを考え、この経験を記録に残そうと思います。
異動の経緯や考えは下記参照

https://note.com/vast_swan335/n/n94f3001c0e89

4月から毎週投稿していたのですが、先週はお休みしてしまいました。
疲れと二日酔い…あぁ、おそろしい。
元気な状態のありがたさを改めて感じます。

中学校教師になり、3ケ月が経ちました。
とりあえず、ここまでがんばれた自分に拍手。
そして、この3か月間を振り返りながら記事をまとめようと思います。

授業の理想形


数学の授業、2年生は一次関数、3年生は二次方程式と3章の学習が始まりました。
最近、個別最適の学びを意識して授業づくりを行っています。
二次方程式を例に説明します。
①二次方程式の導入
 二次方程式を活用すると合理的に解くことができる問題を、あえて章の導入で提示します。(内容は省略しますが、少ない数の場合から数えていけばいつか答えが求められるような文章問題です。)
 どうやったらできるか?
 答えは合っているのか?
と、試行錯誤しながら解こうとする姿が見られます。その中で、「このままやると面倒くさい!」という声が聞こえました。「そうだね。だから数学ってこういう場面で役立つんだね。」と伝えました。章の後半には、二次方程式を用いて解くことができることを話すと、数学を学習する意味を少しでも考えることができると思います。

②二次方程式の解き方を解説
・二次方程式の概念の説明
・因数分解や平方根を用いると解くことができることの説明
・因数分解で解く具体的な問題例の解説
ここは講義型の授業でしたが、どんどん解説しました。

③個別最適な学びへ
課題一覧という表を作成し、〇時間でその表の課題をクリアしよう!と投げかけました。自由度を高めるために以下の設定も行いました。
・どのくらいの量の問題に取り組むか、自分で決める。
 難易度を設定し、簡単、標準、発展というコースを作りました。
・どのような方法で学ぶか、自分で決める。
 4人班の形で授業を進めます。しかし、個人で解いてもOK、相談しながらもOK、立ち歩いてもOK、教師に質問もOKという設定にしました。

【メリット1】自分で決めるということ
学力に関わらず、自分で課題を決めて取り組むことで、講義型授業よりもやる気が出ているように感じます。自分で決めるという点が重要なようです。
【メリット2】学び方の自由
一人でじっくり考えたい子、相談しながら取り組みたい子、教師に質問して取り組みたい子といろいろな願いを持っています。分からないまま授業が進むことはどんな人にとっても退屈なことですから、分かるように動くことができるという点が良いようです。
【メリット3】表を活用することでゲーム性が少し向上
自分で決めた課題をクリアすると、自分で表にチェックマークを入れることができます。やればやるだけチェックできる。ちょっとしたゲーム性が子供たちの意欲を引き出しています。

<これからの課題>
・個人で解く力を高めるための適切な問題設定と支援の方法を検討
 テストや試験では一人で取り組まなければなりません。だからこそ、一人で解く力も高めたい。
・学びを通して集団の質を高めること
 お互いの人間関係が良好なら、適切なタイミングで質問をしたり、見守ったりすることができます。甘えてしまう、だらけてしまう関係にならないように、ここも声掛けが必要だと感じています。
・発展的な課題の用意
 学力上位の子たちは、早くに課題をクリアします。少し難易度が高い問題を提示することで、じっくり考える機会を設けたり、より論理的に処理、表現する力を高めることができるようにする。


講義型の授業と違い、さぼってしまう場面があまり見られません。
多くの子が自分でどんどん解いています。その雰囲気が広がると、自然と問題に取り組むようになります。
しかし、この授業は教師が忙しいです。
子供たちが別々の問題に取り組み、どこでつまずいているか、どのくらいの時間をおいて支援に行くべきか、さっき支援したことはクリアできたか・・?など、頭の中に子供たちの学びの同線を意識していなければいけないので、大変疲れる授業です。
その分、子供たちが一生懸命に解こうとしているから、こちらもがんばれるのです。

子供たちの取り組む姿、こちらの体力的・精神的充実感を合わせると、この形が今の授業の最適解なように感じます。(異論、認めます。)章の後半、知識・技能を生かして少し発展的な課題に取り組み、思考・判断・表現の力を伸ばすための授業についてはこれから研究を進めたいと考えています。



中学2年生を相手に

中学2年生って、こんなに幼いのですか?
何度も同じことを言わなければならないのですか?
と思ってしまうほど、中学2年生という生命体との関わりは、良い意味でも悪い意味でも刺激的です。

1年生が入学し、ちょっとかっこつけたい2年生
3年生の存在が憧れでもあり、鬱陶しくもある2年生

入学したときのフレッシュさはなく、受験を意識した緊張感もない。

激しく表現しましたが、普通に学級・学年経営していても荒れることがある学年だからこそ難しさを感じます。
まして、飛び入りですから、こちらの状況。

それでも、改善している姿も見られます。
繰り返し伝えてきたことは一生懸命に取り組んでいる子が多いです。
担任との距離感を上手につかむ子もいます。
楽しいやり取りを通して、学級が明るい雰囲気になります。

自分の学級の数学の授業が一番好きです。
道徳は、うまくいっている気はしないのですが、振り返りカードには考えたことが分かる表現が多く書かれています。不思議。

学級担任をさせてもらうこと、改めて感謝したい。
子供たちが教室に来てくれるから、学級担任としての私がいる。
生徒指導、保護者連絡、大変なことも多いけど。
保護者にとって、学校の最初の窓口となっている学級担任。
ここで、戦えるということに幸せを感じてこの先も進んでいかなければいけないと感じています。


働き方

この3ケ月間の働き方を振り返ってみます。
月:会議・研修 部活ないため、比較的早く帰れる
火:部活動 
水:部活動 
勤務時間終了が16:30 完全下校が17:30 いろいろおかしい火曜と水曜
木:集会等 部活ないため、比較的早く帰れる
金:部活動
部活動後、毎週家庭訪問をしている家庭がある。
土:部活動練習or練習試合or公式戦

空き時間の使い方
・子供の予定長に一言記入
・授業のプリント印刷
・ノートチェック(たまに)
・成績をPCのソフトに入力
・研修関係の仕事

家に持ち帰り仕事
・教材研究(2・3年数学と2年道徳)
 何を、どのように、どのくらいの時間を掛けてやるか
・テスト、プリント類の丸付け
・テストづくり
・研修関係の資料作り

結構しんどいですが、なんとかなっています。
しかし、家でもゆっくりと過ごすプライベートな時間はなかなかとりづらいです。

早く帰るために仕事を持ち帰る。
だから家でも仕事をする。
趣味など、プライベートな時間は減っていく。
心にゆとり少ない状態で出勤。
早く帰ることを意識して働くが、時間内に終わらず、仕事を持ち帰る。

この繰り返しですね。

どうやったら働き方改革が進むのか。

もう、学校レベル、地域レベルでどうにかなる話ではないように感じます。

とにかくどんどんやめる。
人材を教育界に入れる。
同時に保護者の意識改革ができれば御の字です…

前途多難。
でも、大事なことだから向き合い続けます。



思いがふくらみ、いつもより多めの内容。
いつも読んでくださる方、ありがとうございます。


【「えがお」を大切に  焦らず、誠実に、前向きに】


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