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学級崩壊⇒教師の精神崩壊 この流れを止めたもの (学級通信3年目②)

・(一部の)児童が授業妨害をする
・トラブルが絶えない
・保護者の理不尽な意見を受け止めなければならない
これらが、「学級担任うたういぬ」を苦しめていた原因です。
苦しくて苦しくて、学校に行くことがつらかった。
それでも、休むことなく出勤することができたのはなぜだったのか?

学年主任に救われた

私のクラスの音楽の授業を担当してくれていました。
授業を通して子どもたちに語り続けてくれました。
また、保護者との面談や家庭訪問の際には、隣にいてくださいました。
ある保護者との面談で
私の指導が受け入れられないという態度の保護者がいました。
私と保護者との話に割って入る形で学年主任が口を開きました。
担任として一生懸命がんばっているから、どうか分かってほしいと涙ながらに保護者に語ってくれました。
ここまでしてくれる学年主任の姿を見て
「この状況に負けてられない。」「自分を信じてがんばろう。」
と、勇気をもらえたように思います。

今は私が学年主任を務めさせていただく立場になりました。
重要な場面では、他の学級でも担任と一緒に家庭訪問をしたり、面談をしたりしています。
当時の学年主任のように、誰かを支える存在になりたいと考えています。

子どもに救われた

ほぼ学級崩壊に近い状況でした。
一部の児童がかなり反抗的な態度を出していました。
これは、かなり担任の心をえぐります。
しかし、一部の児童は担任を信頼してくれていました。
これが、じわじわと担任の心を支えていました。

・授業で分かりやすく教えてくれる。
・話を聞いてくれる。
些細なことの積み重ねが、(一部ではありますが)児童との信頼関係を築いていました。
その中でも特に子どもたちの心に響いたことは
・継続して学級通信を発行したこと
だったようです。
時に空回りするような思いで学級通信を作っていましたが、
担任の思いは子どもたちに届いていたようです。

資料1

ある体育の授業のことを紹介した学級通信です。(資料1)
4人の子どものうち、数人は、当時指導に苦慮していた子です。
しかし、
・ちょっとしたことでも良い表れを見つけよう!
・その良い表れを学級通信で紹介しよう!
と思い、学級通信を発行していました。
残念ながら、指導に苦慮していた子たちに担任の思いは届きませんでした。
その分、周囲の子には担任の思いやがんばりは伝わっていたようです。
そんな子たちが担任を助けてくれました。

どうにか年度末を迎えることができました。
そして、改めて自戒の念を込めて、当時の自分にアドバイスをしてみたいと思います。

授業づくり⇒学級づくり

子どもたちは学校生活の多くの時間を授業の時間として過ごします。
その授業の時間がつまらないと…
授業の時間で注意することが多いと…
自然と学級は荒れ始めます。
だからこそ、授業づくりを充実させることで、安定した学級をつくりたい。
具体的には、
①明確な課題(やってみたい・やる意義がある・楽しそう)
②自己決定できる授業
 方法:一人でやる、友達と相談、先生に聞く 
  量:計算問題などの量、繰り返しドリルを何回やるか
チョーク&トーク、教師が主導する授業が合う学級
子どもたちに委ねる場を積極的に設ける方が合う学級
いろいろな学級があるので、学級の実態に応じて教師のふるまい方が使い分けられるようになると良いのかなと思います。
そのために、教師の自己開示、役者になるって大切ですね。

児童を主体としたPDCAサイクル

学級通信を振り返り、まずいと思ったことがあります。
「~月の目標はーーーです。」
「◎◎週間はーーーをやりましょう。」
と、やたら目標となる言葉を伝える通信が多いことです。
担任としての思いが強すぎて、くどい。
これでは、一方通行、教師主導も甚だしい。
児童主体の学級づくりを進めるために、以下のポイントで改善。
①目標は児童の言葉を取り入れる
 ※教師のごり押しは×
②学級通信ではなく、掲示物にする
 ※いつも児童の目に入る場所が良い。忘れないように。
③掲示物を一緒に作るor児童に作ってもらう
 ※これで目標をしっかり意識できる。
④適切な期間、実施する(長すぎると×)
 ※長いとだれます。短期決戦が◎
⑤児童に目標の振り返りをさせる
 ※教師が口を出したくなるけど…我慢。
⑥振り返りをもとにして次の目標をつくる
 ※目標をころころ変えすぎない。ぶれる。

学級委員にばかり頼るのではなく、
◎◎リーダーのように、いろいろな子に担当してもらうようにする。
子どもを褒める場面が増えるので、効果も上がります。


初任校での3年間。
学級通信と一緒に過ごした3年間。
楽しさも厳しさも知った3年間。
ここで、市内の別の小学校に異動します。
この3年間を無駄にしない。
必ず次のステージで学びを生かそうと心に決めて離任しました。

noteを始め、過去を振り返っています。
文面はもっと向上する余地がありそうです。
こんな記事ですが、読んでくださる方がいることが分かって、
とても励みになります。
ありがとうございます。


【「えがお」を大切に  焦らず、誠実に、前向きに】




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