見出し画像

#1 3学期 焦りは禁物

うたういぬと申します。
小学校教師→中学校教師
それぞれの経験から考えたことを記事にしています。

これまでの勤務で失敗したと感じることが多く、この経験が少しでも多くの人の役に立てばと思い、「失敗は成功のモト」というシリーズをマガジンにすることにしました。

◉若手教師の方
→このような失敗をしやすいから気をつけてくださいね。

◉中堅教師の方
→共感できる失敗はありますか?
→その失敗をどのように克服しましたか?

◉ベテラン教師の方
→若い頃、こんな失敗しませんでしたか?
→たまには若い頃を思い出し、「そんなこともあったかな?」と振り返ってみてほしいです。

と、それぞれの年代に響く内容になれば良いと勝手に思っています。


失敗談:3学期の授業のシーンから

小4の担任をしていた頃の話です。
学級経営も授業づくりもある程度自分なりの方法がつかめてきた感覚がありました。

学級経営では、子どもが主体的に活動する姿がよく見られました。学級目標に対して努力できる子が増えてきました。指導が難しいと思われる子に対しても、それなりに指導ができるようになってきた感覚がありました。
授業では、学びの見通しを持つことができる導入や支援の方法について自信が出てきました。主に算数の研究をしていたのですが、国語や社会、体育についても「指導が上手になってきた」という感覚がありました。(勘違い…)

3学期の国語、物語文の授業がありました。
「場面・部分読み」ではなく、「全体読み」ができるようにと教材研究・単元構想にも力を入れていました。
授業では、どうしても気づいてほしい、読み取ってほしい部分を引き出そうという気持ちが強すぎました。子どもたちが相互指名をして発言をつないでいくのですが、引き出したい部分が出ないのでこちらの反応もイマイチな様子。子どもたちも必死に考え、発言をつないでくれていましたが、なんだか停滞した雰囲気のまま授業が進んでしまいました。
最終的には、やや強引にその部分に着目するように話をしてしまったり、結局私が解説をしてしまったりしました。

それまで、クラスの子どもたちと一緒に授業を作ってきたので、「もっとできる!」という思いが強くなってしまったが故に、目の前の子どもたちの姿、思いを無視してしまったように振り返っています。


教訓:3学期も焦らずに授業づくりをする

1・2学期の授業を通して子どもたちの学ぶ姿も成長しています。
きっと、指導者としては「子どもたちが学ぶ素敵な姿」が頭から離れないままの状態になっているかもしれません。そのような姿がイメージできるのは良いことですが、現実はそんなにうまくいくわけではありません。

良いイメージは持ちつつも、目の前の子どもたちの姿、思い、発言、行動をよく観察し、その実態に応じた指導ができると良いと思います。子どもたちにとっても、成長をきちんと実感できるような授業が望ましいです。1・2学期の成功イメージをあえて引きずることなく、焦らずに授業づくりをすることが重要です。




❶できたことを「当たり前」と決めつけずに、価値づけをする
→繰り返し価値づけすることで子どもたちの本当の力に変わります

❷子どもたちの成功体験、前向きな気持ちを持たせて進級、進学させたい
→次の学年に対して不安な気持ちの子どももいます。「できた」という体験でその不安感を少しでも小さくさせたい。

❸教師が楽しく学んでいる姿を見せ続ける
→思ったように授業が進まない時にネガティブな反応をすると子どもに悪影響です。教師が常に笑顔でいられるようにしたいですね。


こんな感じで、「失敗は成功のモト」という記事をマガジンにしていく予定です。
自分自身への自戒の念も含めて…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?