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心が折れたあの1年(9年目 学級通信やめました)

9年目。
6年生の担任。
単学級でした。

異動前、隣町に噂が広がるほど大変な学年。
まさか自分が担任するとは…。

それでも自信はありました。
だって6年の担任はやったことあるし。
新しい場所での保護者対応もうまくできていたし。


ダメでした。
心が折れました。


新学期3日目。
ある子の訴えに対応し、指導しました。
それがまずかった。
翌日、保護者が来校。
指導に難癖をつけてきました。
どんなに説明しても納得してもらえない。
終いには、そのほかのことについても学校へクレーム。


ここで、学級通信を発行することをやめました。
できる気がしなかった・・・。


その後、メンタルぼろぼろ状態で学級経営をしていました。
・家庭訪問がこわい
・保護者からの電話がこわい
・保護者がいきなり来校し、長話をする

・子ども同士のトラブルが絶えない
 暴言、暴力、ケンカ、仲間外れ
・トラブルに対して指導しても、納得してくれない

・登校しない子への対応
 朝や休み時間に家庭訪問、学習のフォロー


保護者対応については、管理職が私を守ってくれました。
教育委員会まで巻き込んでくれました。
本当に心強かった。

妻が育児休業中だったので、長い時間学校にいてもなんとかなりましたが…
家のことは全然できず、本当に申し訳なかった。


ただ、なぜか落ち着く時間がありました。

それは、授業です。
変な話ですが、授業だけは良かった。

これまでの担任の先生方に指導していただいたことに感謝。
そして、自分自身の授業スキルも少し高まっていたのかもしれません。

課題に対してどんどん意見が出る学級。
1つの議題に対して、いろんな面から考える学級。
競い合うように熱心に学習する学級。

真面目に授業をしつつ、余談を広げながら授業を楽しんでいました。
これが、私を出勤させていた唯一の理由です。


個性が強く、それを前面に表出する子が多くいました。
学級の状態から、なかなか学習に向き合えない子もいました。
どんな工夫をしたら良いか。
どんな仕掛けをしたら良いか。

こんなことを日々考えていました。
考えたことはすぐに実践しました。
失敗したことも多かったですが、それもまた貴重な学びです。

今の学級経営にもつながるアイデアあふれる姿勢は、この年の経験が素地になっているのかもしれません。



卒業式、私は涙を流しました。

こんなに大変な1年間。
やっと終わったという安堵感…

いや、それ以上に、
あんな楽しい授業の時間がもうないんだという喪失感…


今年もまた6年生を送り出す年。
どんな卒業式になるのだろう。

楽しみな気持ちと、別れのさみしさが押し寄せる3月がやってきそうだ。



【「えがお」を大切に  焦らず、誠実に、前向きに】

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