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お化け屋敷「棘の首飾り」に行ってきました

五味弘文さんプロデュースのお化け屋敷「棘の首飾り」に行ってきました。
色々と凄かったので、感想をまとめたいと思います。

その前に、私のホラー耐性についてですが、

・幼い頃からお化けの本を読んでいた位にはホラーに馴染みがある
・心霊映像や心霊写真の類を見たり、怖い話を聞くのは寧ろ好き
・が、心霊経験は乏しいので、所謂体験型ホラーには弱い
・ジャンプスケアにも弱いし、ホラー関係無い大きな音にもビビる

といった感じです。

「棘の首飾り」とは

※先に公式ページを見ていただく方がストーリーを新鮮に楽しめます!

五味弘文さんによる、広島PARCOの30周年祝いとして開催された、期間限定のお化け屋敷です。
お祝いとして絶叫を響かせるって何だ…

五味さんはお化け屋敷に「ストーリー」「ミッション」を組み込む事で、お化け屋敷の新しい形を生み出した方なのだそうです。

この「棘の首飾り」にもストーリーがあり、めちゃくちゃざっくり説明すると、

・陽夫、夕介、華奈という3人の幼馴染の三角関係
・夕介が、華奈に匿名で赤い薔薇を贈ってサプライズ的なプロポーズをしようとする
・しかし、陽夫がプロポーズを横取りして華奈と結婚、夕介は自害
・その後、何故か黄色い薔薇が届き始める
・陽夫は追い詰められ、最後に薔薇でできた首飾りに絞め殺される
・華奈はその後遺体となって発見された
・以来、2人の自宅は薔薇に呪われた家となった

という、中々えげつない話になってます。

また、このお化け屋敷から何もせず出てしまうと、薔薇の呪いにかかったままになってしまうので、呪いを解く為に

①赤い薔薇を道中で拾う
②薔薇を指定の場所に届ける

というミッションが与えられます。

この時点で、絶対ミッションの時に何かあるじゃん!!って察せるのがまた怖い。

ただ、怖がりの人向けの救済措置もあり、お化け屋敷用のお守りがあったり、途中で動けなくなった時はスタッフさんが助太刀に来てくれます。

なので一応1人で入っても大丈夫…ではあるんですが、実際1人だった私の感想としては、できれば複数人で行った方が良いです。マジで。


体験した感想(できるだけネタバレは避けてます)

全体的に暗過ぎず、物理的に歩きやすくはあったんですが、視界が赤い上に、目に入る物全部おどろおどろしいので、終始へっぴり腰でした。

体感ではありますが、物やルートの配置が絶妙に行く先を見えなくしていて、その分想像力を掻き立てられました。

また、道中に人形が沢山出てくるんですが、かなりリアルでした。

それこそ、人形と役者さんの見分けがつかない位に。

まんまと引っかかってめちゃくちゃ全力の悲鳴が上がりました。

もっと言うと人形にも脅かされました。リアル過ぎて超怖い。

道中で一番視界を遮られる所で限界になって、スタッフさんに助けてもらいました…

全体的に「こうだったら怖いよね」を最大限の効果で再現してる印象でした。予想してても怖い。
予想外の所からも脅かされたけど。

ですが、怖い分全力で叫べるので、出た後は本当にスッキリしたし、楽しかったです。

後になって振り返ると、一つの作品としても、とても面白いものだったと思います。

小道具や仕掛けの一つ一つがちゃんと怖いので、キャストさん無しでも成り立ちそうな所を、キャストさんの力で更に恐ろしく仕上げていると思いました。

めちゃくちゃ良かったし楽しかったけど、それはそれとして五味さんのお化け屋敷には二度と1人では行きたくない。


最後に

私はお化け屋敷に入った経験はあまり無くて、何なら1人で入ったのは初めてなんですが、五味さんのお化け屋敷は凄いと思いました。

クオリティもそうなんですが、怖さと楽しさのバランスがとても絶妙で、「怖かっただけ」にならないのが素晴らしかったです。

また、ストーリーの作り方も、それ一つでちゃんと怖いし、PARCOの30周年への絡め方も上手だなと思いました。

夕介が贈った30本の薔薇には、「ご縁を信じています」という意味もあるので、多分五味さんのPARCOへの気持ちも含んでると思います。
それもまた粋で素敵です。

「行って良かったな」が私の総括的な感想でした。

二度と1人では行かないけど!!

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