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地域おこし協力隊粟国島ビジネスキャンプ 2022/11/15-17

全国の地域おこし協力隊の方たちと、粟国島にてビジネスキャンプを開催しました!今回は、沖縄県外からの参加もあり、出身地、活動地域がそれぞれ違う千差万別なメンバーでの実施。

ビジネスキャンプとは、自分のビジネス(主に地域ビジネス)について真剣に考え、ディスカッションを繰り広げる合宿です。場所も、名前の通り、キャンプ場での実施となりました。

全国の協力隊で実施する現地研修は、全国でも初と言われており、記念すべき第1回目は沖縄本島よりフェリーで2時間に位置する人口約680人の粟国島になりました!今年の7月、現地視察で粟国島を訪ねた際、私は、この島でビジネスキャンプをやりたい。と強く思いました。全国の地域おこし協力隊の多くは、過疎化や高齢化が進んだ立地条件が決して良いとは言えない地域で活動しているため、あえて、近い条件でもある粟国島を選ばせていただきました。

ここからは時系列に沿って、私の想いなども交えながら、つらつらと書かせていただきます☺

キャンプ1日目:

8:45 泊りふ頭ターミナルに集合。
のはずが、しょっぱなからスマホを家に忘れてしまい、渋滞に巻き込まれながら、出航10分前にギリギリ到着。
主催なので、絶対に遅れてはいけないと、準備万端のはずでしたが、その日の夜のBBQで使用する肉を車に積むことで気がとられていました。
なんだかんだ緊張していたのかもしれないです。
でも、ひとまず、BBQの肉とともに出発することができてよかったです。

早速、デッキの上でワクワクを隠し切れない人たちも。千葉県多古町から参加されており、今回が初めての沖縄訪問にして、しかも粟国島!

ただ、この写真のように元気な方は実際は少なく、あまりの揺れの激しさにグロッキーになっているかたもいらっしゃいました。11月は、沖縄では北風が強くなるため、行き(南から北に向かう)は、特に揺れが激しいようです。寒いほうが酔わないためか、中はクーラーがガンガンきいていました。

2時間のなが~い揺れにも耐えながら、粟国島へ到着!

強い揺れにも負けずにいつも元気いっぱいなルドさん。フランス出身糸満市在住のルドさんは、サバニ(沖縄の伝統の船)を使用したツーリズムを既に始められているだけあって、波の揺れにも慣れているのでしょうか。

みんな酔いもおさまったところで、いよいよキャンプ開始!

こちらの旗は、今回は参加されていない同じ職場の方が作ってくれました。協力隊は、協力するだけではなく、周りの方にも協力してもらっていることをしみじみ感じました。

1か所目の現地視察場所:AGUNI_FAN


今回のビジネスキャンプを開催するきっかけになった場所でもあるBakery Cafe AGUNI_FAN。埼玉県出身の宮本さんが、2016年に粟国島に移住し、地域おこし協力隊を経て、2019年に粟国島にパン屋さんをオープンしました。
人口約680名の島に、パン屋を開業し、3年以上もビジネスを続けることは決して簡単なことではありません。色んな苦労を乗り越えて、離島に生き残ってきた力強さを教えてくれました。


真剣に宮本さんのレクチャーを聞く様子
朝ごはんのはずだったパン。焼き上がりの匂いに惹かれ、朝まで待てずに食べてしまいました。


宮本さん、焼き立てのパンをご提供いただきありがとうございました!

2か所目の現地視察:粟国キャンプ場

ここも、7月に粟国島に訪問した際に、感動した場所の一つ。なんといっても海のそばの最高のロケーション。施設は新しく、キャンプグッズの品ぞろえも抜群。
こんなところでビジネスキャンプをしたら、五感が開放されてたくさんいいアイデアが思い浮かぶのではと思い、宿泊場所をキャンプ場にしました。実際に、テントを立てたり、BBQをしたり、焚火を囲んで、たくさんの会話が繰り広げられ、初日にとは思えないくらい、皆様大盛り上がりのご様子でした。


早速、チームワークを発揮!強風の中、必死にテントを立てました。

1日の振り返りタイム。現地視察でインプットした内容をアウトプットすることで、頭の中が整理されたり、新たな気づきを発見する場ともなりました。小さな積み重ねが、大きな成果に繋がることを感じました。

1日の振り返りタイム
さすが協力隊、キャンプにも慣れている。
スピーチタイム。各々、想いをしっかり持っているので、スラスラと言葉が出てくる!
穏やかそうに見えるが強風でテントが飛ばされるかと思いました。。。

海辺なので風も強く、風の音であまり寝れませんでしたがこれもキャンプの醍醐味。

キャンプ2日目:

朝から予想外の雨。島の天気は本当に読めません。午前中に実施する予定の島内サイクリングツアーも中止となり、キャンプ場の屋根の下で雨宿り。

3か所目の現地視察場所:粟国海塩研究所の見学

「粟国の塩」で有名な粟国海塩研究所。到着した頃には雨も上がり、現社長の佐久間さんから、お話を外で聞くことができました。

この中で塩が作られています。
塩を通して日本が元気になるよう、世界中の人が健康になるように。という創業者の小渡さんの志
3交代制で、24時間塩をかき回しています

書きたいことがたくさんあって長くなるので、詳細は下記のサイトをご覧ください!(すみません、端折って)

4か所目の現地視察場所:島内サイクリングツアー

粟国村観光協会で電動自転車を8台レンタルし、残りの人たちは車に乗車しながら島内ツアーを行いました。現地案内人は、アグニファンの宮本さんにお願いしました。午前中に降っていた雨も上がってくれて、島内ツアーに最適な天候となりました。

雨も上がって、みんなのテンションもノリノリ。
観光スポットの一つのヤマトゥガー。水事情を支えた神聖な場所。
待ちに待った青空。海を背景に映えまくり。
洞寺という洞窟。無料で見学でき、しかも足元も整備されている。

5か所目の現地視察場所:JA粟国製糖工場

製糖の時期は、毎年12月~3月なので現在は工場は稼働していませんでした。機械は整備中ですが、工場の中を見学させてもらいました。

工場長の上江洲さんに黒糖ができるまでの工程を丁寧に説明してもらいました。
12月の稼働に向けて、工場内の機械は整備されていました

地元の食材を使った交流会

キャンプも終盤。AGUNI BEERにて、地元の方たちも一緒に交流会を行いました。その前に、1日の振り返りタイムは欠かせません。みんなお腹もすいていたでしょうが、アイデアの整理に取り掛かります。

ポストイットがなくなるくらいディスカッションが尽きません。
粟国島で作られたうりずんを使った和え物
ソテツのスープ。とてもクリーミーで本島では食べたことがない味でした。
AGUNI BEERの店長の奥原さん。昼間は海塩研究所で働かれていたのを見かけました。島の人は昼も夜も大忙し。

キャンプ最終日

本合宿のメインイベント:ビジネスプラン発表会

ビジネスキャンプのゴールであるビジネスプラン発表会。この研修を通して学んだことを今後の活動に活かすために、各自今後の活動プランを考えてもらいました。午前9時~12時の3時間。これまでの活動内容や強みを整理し、発表に向けてディスカッションします。

みんな強い想いを抱えているので、ディスカッションが止まりませんでした。
久米島の加藤さん。3月に本を出版すると力強く宣言していました!


糸満のルドさん。サバニツアーでインバウンドを盛り上げていきます!

皆さんに熱い想いを語っていただき、とても充実した発表会でした。今回初めてのビジネスキャンプを企画しましたが、私としては、たくさんの刺激をもらい勉強になったキャンプとなりました。参加者の方からも、目標設定ができたり、横の繋がりができてよかったなど、参加してよかったというご意見をいただきました。

プログラムがぎっしり詰まった3日間。迎え入れてくれた粟国島の方々、ありがとうございました!

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