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オーディブルなら小説読めた!!忙しい主婦の救世主?

最後に読んだ小説はなんだったろうか。誉田哲也氏の「インビジブルレイン」だったか。

正直言うと、とてつもなく苦手なジャンルで、大嫌いなグロ暴力表現もふんだんに盛りこまれていた。

竹内結子さん主演で、ドラマ、映画化された「ストロベリーナイト」の原作「姫川玲子シリーズ」4作目。

久しぶりにWikipediaで同シリーズについて調べていて、「怖い、苦手」と言いつつ、シリーズ5作目まで読んでいたと思い出す。

確か、当時は息子こだぬきを妊娠中で、けっこう悪阻つわりがキツかった。

その時は、気を紛らわせるために、普段はやらないニンテンドーDSでゲームもやった。

せめて、自分が読みたい本を読んだり、好きなことをできればよかったが、そんな気力もなかった。

それでも気を紛らわせたくて、仕方なく家の中にあるという理由で苦手な小説を読み、やりたくないゲームに精を出していた。

が、小説は内容がグロいものの、面白いし、ゲームも普段なら決してやらないが、やってみると「レイトン教授」の謎解きゲームも楽しかったのだが。

無事に、息子こだぬきが生まれ、新生児との慣れない暮らしが始まり、2歳差で、娘こだぬきも誕生。仕事に育児にとかけずり回っている間に、読書とはとんと距離が開いてしまった。

そうして、数年が経ち、あれやこれやがあって、Kindleで自分の本を出すに至る。

いきなり話がぶっ飛んだが、そんなこんなで自分がKindleで出版するのに合わせて、KindleUnlimitedに加入し、サブスクリプションで、本を読むようにはなった。

それでも、読むのは実用書ばかりで、「小説」を読むことはなかった。

「小説」はたぬきちにとって、リスクが伴う。小説は実用書と違い、文章を読む過程で、全てがビジュアル化されてしまう。そのため、現実世界ではなく、架空の世界を見ていることになり、それがたぬきちにとって良くない。

韓流ドラマと一緒、没入して地獄行き。

そうそう、この脳内ビジュアル化現象で驚いたことがあった作品がある。それも息子こだぬきを妊娠中に読んだ乾くるみ氏の「イニシエーション・ラブ」。

まだ、読まれておられない方にはネタバレになるかもしれませんので、読みたい方は一旦、読みに行って頂きいつか帰って来てください。

伏線に敷かれた年代の矛盾や最後に明らかになる叙述トリックなど、何一つ読書中には気づかなかったが、ただひとつ不思議なことがあった。

たぬきちの脳内で主人公がビジュアライズできなかった。そして、結末に至って、やっとその理由が分かった。主人公のビジュアル的な特徴を表現する文章がなかったからだと。

さてさて、大きく脱線したが、そんなこんなでようやく本を読むようになったが、小説に手を出す勇気はなく、そもそも老眼で文字が見えない。

そんなことでKindleUnlimitedも解約した。そして、解約してからは「0円」だった、読もうとしていた本は、もう読めなくなってしまった(そらそうだ)。

そんな読もうとして、読んでいなかった、紙の本なら「積読つんどく」と呼ばれる、未読の書籍の中に、ふとやっぱり読んでみたいなと思うものがあった。

それが、ニール・ドナルド・ウォルシュ著「神との対話」。

実は、老眼仲間である職場の先輩から「オーディブルいいよ」と勧められ、KindleUnlimitedの解約後、次はオーディブルのサブスクリプションに加入していた。オーディブルはプロのナレーターによる、書籍の音読サービス。

そこで、オーディブルのアプリの検索窓に「神との対話」と打ち込んでみた。すると、1冊の本が候補にあがった。

パウロ・コエーリョ著
『アルケミスト』

なんでやねん!!どこが神との対話やねん。どこに神あんねん!!とひたすら心の中で突っ込んだ。

結局神との対話のオーディブルはなかった。しかし、なんだか「アルケミスト」のことが気になった。

1988年に発表されたパウロ・コエーリョの代表作。ブラジルでも売れていたが、1993年にアメリカのハーパーコリンズが50,000部出版してから国際的なブームに火がつき、67か国語に翻訳された。熱狂的な支持を得てベストセラーになり、世界で3000万部売れ、文化現象となった

Wikipedia

「小説かー地獄に行きたくないな」そう頭によぎったが、オーディブルで再生してみる。

ナレーターの人が1人で、色々な登場人物を声色を変えて表現していることに、最初はウザさを感じたが、徐々に慣れていった。

またオーディブルの良いところは、速度調整ができること。通常の速さでは冗長な印象があり、1.4倍速で聞くことにした。恐らく、黙読している時のスピードがこれくらいかなと思う。

朝起きてから、聞き始め、家事をしながら聞き流し、昼過ぎには聞き終えた。

「私、小説1冊読了できた!!」
(正確には読んでないけど)

ストーリーが分かりやすく、ためになる部分もあり、最後の結末では、「一周した!!」と思わず声に出して、こだぬきずらを驚かせたりもするほど、楽しめた。

でも何より10年ぶりに小説を読了できたことが嬉しかった。しかも、世界的な名著を。

それから、また数日して、ミルクティー飲みたいさんのYouTubeを視聴し、「死神」という落語の話から、その元になるんじゃないかと推測していたゲーテの「ファウスト」のあらすじを聞いて、「ファウスト」オーディブルにあるかな?そう思った。

オーディブルにあった!

こちらは古典的名著であり、ナレーターも何人にも渡る豪華版であった。

ただ、ファウストは厳密には、小説ではなく戯曲なわけで、演劇だ。

だから、展開が早く、表現も大袈裟であったり、唐突だったりする。

特に、ファウストが若い町娘に恋をする第一部のシーン。

一目惚れした女性を抱きしめたいと願い、それが叶わないのならせめて彼女が身につけているものを抱きしめて眠りたいと、悪魔のメフィストにねだる。

こっわ〜キッもー。

情緒なくすみません。
とまあ、終始こんな感じで、たぬきち的にはファウストがちょっとキモイっていう印象と共に読了。

小説を読了できたことが本当に嬉しかったっていうお話でした。


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