#なりたい自分を考えたら夜の庭でコーヒー飲んでる自分だった話
数年前に韓国ドラマにハマっている時期があった。
今、韓国ドラマを見ていないのは、「飽きたから」とか「他の趣味があるから」などの理由ではなく、
「夢中になり過ぎる」
そのために見ないことにしている。
続きが気になって、最終話までイッキ見しないと、いてもたってもいられない。
寝る間を惜しんで、明け方までドラマを見ては、睡眠不足のままの仕事に行く、なんて状況に陥る。
この現象を、たぬきちは「地獄行き」と表現し、健全に韓国ドラマにハマっている周囲の人からは、「愛の不時着をなぜ見ないのか?」とか、「今見ても冬のソナタは面白いよ」とか、「スカイキャッスルが恐ろしかった」なんて言われても、絶対に見ないと、強い誓いを立てている。
「韓国ドラマ不視聴の誓い」
アンチじゃありません。
今地獄に行ったら、もう帰ってくることができない。
そういうわけで、今度、たぬきちが自分に韓国ドラマを見ることを許可できるのは、老後だと思う。
そんな、過去にたぬきちを地獄送りにしたドラマ、しかも1度ならず3度も送りこんだのが「キルミーヒールミー」という多重人格に苦しむ主人公と、その彼に寄り添う精神科医のヒロインのお話。
深いトラウマの傷を克服していく恋人達のお話で、周囲の人達を巻き込んだ人間模様や過去の傷と対峙するサスペンス要素など、ストーリーの面白さや、キャストの魅力なんかがてんこ盛りで、このドラマの魅力については、語ればそれこそ、地獄行き。
そんな、たぬきち偏愛ドラマなのだが、実はこの作品が好きな大きな理由がもう1つ。
「ヒロインの養父母が営む店舗兼住居がどストライク」
視聴者が、このドラマの様子を伺っている序盤に登場するシーン。
季節は冬。
ヒロインの久しぶりの帰宅に喜んだ養父母が、雪の積もる庭で、BBQをして、日頃の娘を労う。
屋外用の暖炉を囲んで、店の自慢のビールを飲み、久しぶりの家族の団欒を楽しむ。
このシーンにたぬきちの心は完全に鷲掴みにされた。
「屋外の暖炉を囲んで、冬の庭でBBQ」
庭でBBQっていうシチュエーションだけでも、十分に魅力的なのに、冬の庭、しかも雪が積もった冬の庭!
とにかく、この養父母が営む店、「サンリ(쌍리)」(劇中名。本当はガーデンギャラリーというお店だそう)の空間がどストライク。
物語の要所要所で、このサンリでの素敵なシーンがいくつもあって、エントランスも店内の客席もとても素敵なんだけれども、やっぱり好きなのは庭。
でも、庭自体には記憶はなく、どんな木があるとか、どんな大きさで、どんな花があって、、、とかそういう庭自体には思い入れは無く(アレ!?)
例えば、ヒロインと義理の兄(同じ年)が話し合うシーン。
夜、寒いのにわざわざ庭に出て、確か肘掛椅子に座ってホットコーヒーを飲みながら、本音を語る。なんてシーン。
寒いのに、夜外に出てホットコーヒー飲みますか?
なんですか。この暮らし。
玄関開けて、すぐ路上。そんな家で、夜外出ますか、出ません。
コーヒー飲みますか?飲みません。
ウッドデッキに据え置かれた、ひとりがけの屋外チェアにそれぞれ腰掛けて、暖炉の前で飲んでたと思うんですよ。
そんな空間があったら、冬でも夜でも外出ますよね。わざわざ外でコーヒーも飲みますよ。
もうなんなら、コーヒー飲む時は必ず外で飲みますよ。
ここまで読んで頂いて、
「あんた、今日は一体何言うてるねん!」
そうお思いの方、多いかと思います。
しかも季節ハズレのお話。
今回の投稿企画「#なりたい自分」について、想像を巡らせた時に思い出したのがサンリだった。
庭でコーヒー飲んだりBBQしたりする自分。
そういう暮らしを楽しむ自分。
今、台所でスチールパイプ製の椅子に座り、キャビネットに肘をついてコーヒーを飲みながらそんな暮らしを想像している昼下がり。
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