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テイラー・ルールとFOMC3月会合
テイラー・ルールは、として、インフレギャップ(現在のインフレ率と目標インフレ率の差)とGDPギャップ(現在のGDPと潜在GDPの差)で適切な政策金利を定める方程式である。経済学者のテイラーが1993年に提唱した。
政策金利=α(インフレギャップ)+β(GDPギャップ)+インフレ率+均衡実質金利
現在のインフレ率が目標インフレ率を上回るほど、また、GDP成長率が潜在GDP成長率を上回るほど、政策金利が引き上げられる
テイラー・ルールは、FRB(連邦準備制度)の政策決定に影響を与えているが、このルールだけで政策が決まるわけではない。他国の中央銀行の政策決定過程においても同様である。
現在の経済状況とテイラ-・ルールに従えば、政策金利を4%に低下することになるらしい(ブルームバーグ記事・3月22日)が、3月19・20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、主要政策金利フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを5.25-5.5%に据え置くことに決まった。5会合連続の据え置きとなった。
据え置きの理由として、物価水準が目標値よりも高いことが挙げられる。2月の米消費者物価指数は前年同月比3・2%上昇であり、物価上昇は鈍化しているものの目標値2%を上回っている。
2024年末時点の金利水準(見通し)の中央値は4.6%、年内の利下げ回数(見通し)は3回。
金利見通しの発表や日米の金利差変動に対する意識の高まりは、為替レートや株価に大きな影響を与える。
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