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2022年のクリスマス ♪

今年のクリスマスは、東京藝術大学の元学長、澤和樹先生とご家族(奥様とお嬢さん)によるコンサートと、全日本フィギュアスケート選手権のテレビ観戦で過ごしました。

まず澤ファミリーのクリスマス・コンサート。
松戸市でこの数年行われているクリスマス音楽祭の一環として、松戸市民劇場で開催されたものです。

澤先生の奏でるヴァイオリンとヴィオラの音色は、この世情にあって、まさに癒し。
温かく心休まる演奏に、うっとりと聴き惚れました。

中でも

シューベルト:アヴェマリア
マスカーニ:アヴェマリア
ヴォーン=ウィリアムズ: グリーンスリーヴズによる幻想曲


この3曲は透明感が素晴らしく、耳になじみがあることも手伝って、特に心に残りました。
先生の穏やかな声で曲の紹介があるのも、クラシックに詳しくない身に親切で良かったです。
会場で販売されていたCDの購入者を対象とするサイン会までありました!
きっと松戸市のクラシックファンが増えたことでしょう♪

プログラムの仕様がとても綺麗



続いて、全日本フィギュアスケート選手権大会。
シーズン後半の世界選手権大会などの代表選考会を兼ねた、前半のハイライトと位置付けられる大会です。

推し活に励みました!
と言っても、テレビの前で祈りを込めてひたすら応援するのみ。

まずアイスダンスの「かなだい」こと村元・高橋組。華やかさと魅せる力が圧倒的。フリー最終盤での転倒は惜しかったですが、アイスダンスカップルとして、驚異の成長ぶりは素晴らしいです。

女子シングルは「かおまい」の神戸組、坂本花織と三原舞依の仲良し二人が、グランプリファイナルからの日程の厳しさやプレッシャーをはねのけ、シニアトップの力量を遺憾なく発揮。ここまでの二人それぞれの苦難を思い拍手拍手、涙涙でした。
その他、千葉百音のショートのノーブルなたおやかさ、中井亜美のフリーのトリプルアクセル二本成功と溌溂としたスケーティングに惹かれました。

男子シングルは、演技の構成・表現力・氷や自身の状態に合わせた調整力、どれをとってもエース・宇野昌磨の一強ぶりが際立つ結果に。とは言えまだ伸びしろがあり、今後も彼の目指し続ける「成長」が楽しみでなりません。技術と表現を兼ね備える鍵山優真は怪我の完治が待たれます。悔しいSPから一転、フリーでは2位、総合でも6位と見事な巻き返しを見せた三浦佳生の負けじ魂に目を瞠りました。

試合後、世界選手権などの代表発表は、選考基準自体は変わっていないにも関わらず、昨年の選考の方針と真逆といっていい考え方での選考だった為、会見での宇野選手の
「世界選手権に選ばれることができ、とてもうれしく思います。えーそうですね…ま僕が言うことではないですけど、あのそうですね、あの…まあこの選考基準というのはどういったものか僕にはよくわからないですけど、まああまりうれしく思えない部分もありますけど…僕は頑張りたいと思います」
との発言(動画を見ましたが、一部報道にあるような「苦言を呈する」という強い調子ではなく、感情をなるべく抑えつつ戸惑いを表明している印象を受けます)もあって、物議を醸しました。

今般の選考結果だけを見れば、世界選手権が日本開催であることや、翌シーズンの枠取り等を考慮して、今回のメンバーになったことは妥当だと私も思います。しかし、日本スケート連盟の選考方針が毎年ブレブレで、選手側が選考基準のどこに焦点を当てて臨めばいいのか不明確であること、選考結果を通告するだけで選手やコーチに何の説明もないことが、選手を振り回し、しばしば傷つける結果になっていることは、やはり問題です。

会見での宇野選手の発言は、案の定賛否両論を巻き起こしていますが、選考に在り方に一石を投じるには、発表会見の時しか機会はないし、圧倒的実力で文句なく代表になった立場だからこそ発言できることでしょう。
宇野選手の発言を受けて、当日夜に日本スケート連盟がメディアに対する説明を行い、さらに翌日には選手側との意見交換の場が設けられたとの報道がありました。
論議を呼ぶことも覚悟の上で発言したであろう宇野選手の行動が、こうした動きに結び付いたことは喜ばしいですし、これから代表選考過程の透明化に繋がることを、一フィギュアスケートファンとして願いたいと思います。


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