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『THE ICE 2024』真夏の楽しみはアイスショー♪

夏と言えば、フィギュアスケートファンにとっては、アイスショーの季節。
この夏二本目のアイスショー『THE ICE 2024』に出かけてきました。

浅田真央さんがずっと座長を務め、数年前に宇野昌磨さんが後を引き継いだ名古屋発アイスショーの長い歴史の中でも初の東京公演(実際の会場住所は千葉県ですが、ま、施設名称が「LaLa arena TOKYO-BAY」ですし、いわばディズニーランド現象ということで…)が、今年実現しました。

先の週末二日間の公演のうち、一日目の昼公演を現地で、二日目の夜公演(大千秋楽)をライブ配信で鑑賞しました(以下、敬称略)。

印象に残ったことを、つらつらと書き留めておきます。

・太鼓芸能集団『鼓童』との初のコラボが大成功
オープニングの大太鼓のソロでは、お腹に響く音の力強さと打ち手の背中にみなぎる気迫に圧倒され
続くプロローグでは、フィギュアスケートと太鼓の相性の良さに驚かされ
第二幕冒頭では「夏祭り」の雰囲気を満喫し
男子スケーター群舞との共演では、エネルギーのぶつかり合いを楽しみ
いよいよ目玉企画
宇野昌磨のソロ演技とのコラボは、両者の「強さと美としなやかさ」が拮抗した、非常に見応えのある作品に大いに満足
といった具合。
フィナーレの、客席を巻き込む恒例のダンスでは、鼓童の皆さんも楽しそうに踊っていて、とても好印象でした。
その他、SNSでの積極的な発信で、今公演の広報に大いに貢献されていて、『THE ICE』のファンとして、とても心強く、また嬉しく思いました。

・座長・宇野昌磨の存在感
愛知公演で、宇野昌磨の出演場面が事前の期待に比して少なめなのではと、ファンの間で話題になっていたのですが、確かに場面の数としては少ないにせよ、存在感と観た後の満足感はバッチリ。
ジュンファン選手との『トゥーランドット』での美しく伸びやかなコラボ、ソロ演技での鼓童との緩急の効いた力強いコラボ、ともに極上でした。
東京公演の二日目には、プロローグでの出番が増やされたことも功を奏し、座長らしく公演全体を引き締めている印象が残りました。

・ナビゲーター二人の大活躍
芸達者でノリのいいジャン=リュック・ベイカーと、基本真面目だけど時に思いっきりはじける姿がチャーミングな宮原知子の二人が、『THE ICE』では初のナビゲーターとして起用されました。
ソロ演技こそないものの、要所要所で登場しては、熟練の技で観客を楽しませてくれました。

・コラボ企画の充実
様々な組み合わせでのコラボ・ナンバーがあり、それが今公演ならではで、とても楽しかったです。
特に印象に残ったのは、ベテラン組の3名、ジャン=リュック・ベイカー、ケヴィン・エイモズ、デニス・ヴァシリエフスによる無音コラボ。エッジが氷を削る鋭い音、華麗な足捌き、お茶目な掛け合い…。
男性フィギュアスケーターならではの楽しさを詰め込んだナンバーでした。
そうそう、先日挙式されたばかりのチョク・ベイカップルへの祝福を込めたナンバーも、振り付けと言いキャストと言い、とっても素敵でした。

・ソロで印象深かった演技は…
生き生きとした姿を再び見られて嬉しいケヴィン・エイモズ
試合でのお澄まし顔からは想像できない姿を見せたミハイル・シャイドロフ
表現面も滑りもぐんぐん成長していることが感じられたイリア・マリニン
といったところでしょうか。


今回、日本のアイスショーには初参加という海外スケーターが多かった中、オフアイスも含めて、皆さん楽しそうに過ごされている様子が、「雰囲気のいいショーなんだろうなあ」と、とても微笑ましく感じられました。


来年も、昌磨座長を中心に、見応えのある楽しいショーになりますように!

※そうそう、北京オリンピック団体の表彰式が、やっと行われますね。
 日本の団体メンバーの中では、宇野昌磨さん一人だけが、スケジュールの都合(スイスでのアイスショーを翌日に控えている)で出られないと知り、とても悲しく残念に思っています。
 競技生活最後のメダル授与、表彰台なのにな…。
 出席される皆様が晴やかに、そして無事にその場を迎えられますように。
 そして、昌磨さんの手にも、祝福の中で早くメダルが届きますように。


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