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「パリ・オペラ座」展とフィギュアスケートGPF ~美しさと強靭さ~

東京・京橋のアーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)で開催されている展示「パリ・オペラ座 響きあう芸術の殿堂」を観てきました。
丁度昨日、この展覧会を取り上げた特別番組がBS朝日で放送されていましたので、関心を持たれた方も多いのではないでしょうか。

アーティゾン美術館にて 展覧会メインビジュアル

今回の展覧会は、副題の通り、オペラ座を音楽やバレエ、オペラ、絵画、彫刻、建築、ファッションなど様々な芸術が影響しあい響きあう殿堂として捉えたもので、幅広い展示が見応え充分でした。
ガルニエ宮として親しまれるオペラ座の誕生にまつわる図面や写真等の資料に始まり、17世紀から21世紀まで時代順に並ぶ、オペラ座で上演されてきたバレエやオペラの衣装の絵や舞台美術等の図面、著名な作曲家の自筆譜面、伝説のダンサーの肖像画や彫刻、愛用品、オペラ座やバレエダンサーを題材にしたマネやドガの絵画 etc.etc.
点数が非常に多く、じっくり見ていると2~3時間平気でかかります。
これらの中で特に印象に残ったのは、ドガによるブロンズ像とともに展示されていた「ダンサー、ウジェニー・フィオクルの胸像」(ジャン=バティスト・カルポー作)の凛とした美しさと、こちらはマネと並べて展示されていた油彩画「舞台裏ー青のシンフォニー」(ジャン=ルイ・フォラン作)の透徹した冷たい空気感です。どちらも当時のダンサーの、現代のイメージとは異なる、社会的に弱い立場ながら誇り高く生きている逞しい人物像が表れているように感じました。
展示の終盤には、ガルニエ宮とバスティーユの新オペラ座で上演されてきたバレエやオペラの映像集の上映もあり、ごく一部の抜粋ながら、斬新な舞台を楽しむことが出来ます。

BS朝日の特番を観て展示を振り返りながら、この数日、主に有料配信で大いに楽しませてもらったフィギュアスケートの試合グランプリ・ファイナル(以下、GPFと略します)のことを思い浮かべていました。

GPFは、グランプリ・シリーズ6戦(一人2試合ずつ参加)の成績上位者6人・6組のみが出場できる、シーズン前半の山場です。
今回、その試合にジュニア・シニア合わせて、かつてない人数の日本人が出場し、シニアでは男女シングル、ペアの3カテゴリーで日本人が優勝するという快挙でした。
無心に事実を受け止められないらしい一部の人は、日本フィギュアスケート界(現役)の現状と未来を異様に悲観したいようですが、そんな必要は全くなし、ということを彼ら彼女らが証明してくれました。
実に爽快な気分です。
特に怪我や様々な不調で苦しみながら、そこから這い上がってきた選手達、
りくりゅう、まいちゃん、草太、そして最大の推しである昌磨!
これまでの道のりを思って、感慨深かったです。
おめでとう!! 
そして今後も精一杯応援します!!

今シーズン、調子が上がらない様子のかおちゃん、この後が肝心です。
ファンは静かに見守ってます。
大丈夫!
また笑顔を見たい!

GPFに出場できなかったメンバーにも、素敵なスケーターがわんさかいますし、クリスマス前後に行われる全日本選手権が楽しみで仕方ありません。

美しさと強靭さ

美術関係でも、フィギュアスケートでも、この二つの要素が両立しているととても魅力的ですね。

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