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木は森に隠せ!?

この一ヶ月ほどの日本社会(言うまでもなく特に政界ですが)の状況を見ていると、タイトルの古典的な言葉を思いおこしますね。
「木は森に隠せ」とは、Googleさんによると
物を隠すには同種の物の群がりの中に紛れ込ませる方法が最適である、という意味合いで用いられる慣用的な言い回し
です。
「壺」は「壺」に隠せ 
あるいは 疑惑は疑惑に隠せ でもあるのかな。

またですか モリカケサクラの 次は壺?

ふう。お粗末な川柳、失礼いたしました。
最近読んだ池澤夏樹氏の「叡智の断片」 より こんな話をご紹介。

十九世紀のアメリカの話だが、ある高名な牧師が「議員たちのために祈っていただけますか?」と問われた。
彼は、「この議員たちを見ていると、国のために祈りたくなります」と答えた。

ほんと、国のために祈りたい…。

さてさて、森といえば
今日、元の職場の同期から、素敵な郵便物が送られてきました。
メールがもっぱらになっている昨今、手書きの封書が郵便受けに入っていると、ことのほか心が弾むものですね。
ウキウキと封を切ると、手紙とともに一冊の絵本が出てきました。
安野光雅さんの「もりのえほん」
優しいタッチの絵に、心がほっこりするというだけでなく、ある仕掛けが施されていて(私、迂闊にも、すぐには気づきませんでした!)、楽しい絵本です。

今日は8月12日、そして森…。
37年前の、群馬県上野村山中への日航機墜落事故(今もって、事故原因の詳細は不明のまま)のことも頭に浮かびます。

また、「ウェストサイド物語」などで知られるスティーブン・ソンドハイムが作詞作曲を手掛けたブロードウェイ・ミュージカル「イントゥ・ザ・ウッズ」も連想に連なってきました。赤ずきんや、シンデレラ、ジャックと豆の木など、おとぎ話の登場人物たちの「その後」をシニカルに描いた、一筋縄ではいかないファンタジーです。この作品では、「森」は人間の深層心理の象徴。

そういえば、シェイクスピアの「夏の夜の夢」でも、森の中で人間と妖精たちのドタバタが繰り広げられます。

現実社会の諸々をあわせて鑑みるに、あなたも私も、どいつもこいつも、都合の悪い「木」を「森」に隠さんと汲々としている場合ではないと言えそうです。(無理やりな結論??)

ともあれ、「森」というキーワードから様々に思いが広がる一日です。


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