GW後半初日は「憲法記念日」
今年のゴールデンウィークも後半に入りました。
憲法、みどり、こども…
今の日本で少なからず蔑ろにされているものたちの名を冠した休日が並び、3年ぶりに各種制限のない大型連休として「経済を回す」活動が全国で盛んに行われている様は、盛大な皮肉なのでしょうか??
今日は千葉県松戸市で行われた憲法記念日の集いに出かけ、ジャーナリストの金平茂紀さんの講演を聴いてきました。
「『新たな戦前』に抗うために」と題した約50分程の講演と20分余りの質疑応答に、切れ味鋭い分析と耳の痛い直言が、時にユーモアも交えながらぎっしり詰めこまれています。何しろ「本当のことしか言わない@松戸」と謳っていますから!
TBSの名物番組の一つ「報道特集」などテレビで拝見していた際の印象以上に歯切れよく、今の世相の何が問題で、そこにどう立ち向かったらいいのか
一市民として沢山の気付きを得られるお話でした。
中でも大切だと思ったポイントをここにメモしておきます。
・坂本龍一、井上ひさし、筑紫哲也、忌野清志郎などから影響を受けてきた
特に坂本龍一の「言いたいことが言えない国になってしまっている」
・昨年末の「徹子の部屋」でタモリがさらっと口にした「新たな戦前」への
分岐点と言えるのが2022年のウクライナ戦争と安倍元首相の銃撃事件
・それ以来、「新たな戦前」症候群とも言うべき問題が頻出している
防衛費の暴走、南西諸島の前線基地化、武器輸出解禁への動き、原発政策
の犯罪的転換、物価高騰、インボイス制度導入、マイナカード強制、大阪
の万博やカジノ、日本学術会議への介入問題 などなど
・一方で、統一教会や総務省行政文書の問題はどこに行ったのかウヤムヤ
・若きデマゴーグたちの登場により、世代間の分断対立が煽られている
・これからをどう生きるか…
教育の重要性、歴史を学ぶこと
声を上げ続けること
魅力的なひと、こと、もの、ユーモア
世代間で分裂せず、一緒にやっていく
身近なところを変えることからスタートする
プーチンの顔を印刷したトイレットペーパーは、知人友人に大いにウケた
そういうユーモア精神が非常に大切
・大先輩、筑紫哲也の遺した言葉「変わらぬもの」を自分も大切にしたい
権力を監視する
少数派であることを(自覚しつつ)恐れない
自由の気風を保つ
そうそう
「情報は、入れ物が中身を規定する」
という言葉も印象的でした。ツイッターとかスマホで得るものとか、細切れの情報ばかりでは駄目で、5000字の文とか、上下二巻の書籍とか大きいスケールのものに意識して接することが必要だと。
確かに、分量の多い情報を咀嚼吸収するには、相応の知識や知恵や理解力が要求されますよね。
気持ちのいい陽気になった初夏の一日、喝を入れられました。
こうしてnoteの記事にすることも、小さいけれど無力ではない一歩だと思いながらアップします。