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珠玉の名言

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名言や箴言をご紹介する自分の記事をまとめています
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記事一覧

映画『戦雲』とNHKドキュメンタリー『下山事件』が放つ、微かな希望の光

映画『戦雲(いくさふむ)』を観ました。 <作品紹介>(映画の公式サイトより) 沖縄本島、…

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春の涙:木島櫻谷、大倉集古館、OHANAMI KITTE、そして…

先日、六本木に出かけて、小さな美術館をハシゴしました。 まずは泉屋博古舘東京の『ライトア…

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映画『水平線』と「あいまいな日本の私」

ピエール瀧主演の映画『水平線』を観ました。小さな映画館の殊の外小さなスクリーンながら、ぎ…

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ETV特集『膨張と忘却 ~理の人が見た原子力政策~』 日本の宿痾と春の花

非常に見ごたえのある調査報道番組でした(焦点がぼやけまくって腰砕けもいいところ、かなり「…

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春と冬がせめぎあうとき

福寿草に水仙、クロッカス… 寒さが残る早春に咲く花は、明るい黄色が多い気がしませんか。 と…

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映画『コット、はじまりの夏』~瑞々しい感性が芽吹くとき~

とても繊細で瑞々しく、詩情豊かな映画を楽しみました。 アイルランド映画『コット、はじまり…

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歌会始2024の歌より

昨日、皇居で行われた新年恒例の「歌会始の儀」。 そこで披露された歌が、今朝の新聞に載っていました。 私が心を惹かれたのは次の2首。 幾年(いくとせ)の難き時代を乗り越えて和歌のことばは我に響きぬ 愛子さまの歌です。卒業論文のテーマが「中世の和歌」なのだそうです。 言葉の選び方がとても綺麗ですし、上皇后・美智子さまにも通じるセンスを感じます(あくまで「個人の感想」デス)。 「ことば」が平仮名なのも、字面として的確でいいですよね。 見逃した小さな小さな違和感の粒で自分が作

今更ながら読みました『裁判官の爆笑お言葉集』

2007年に出版され、巷で話題になった新書『裁判官の爆笑お言葉集』をやっと読むことができ…

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フィンランド映画『枯れ葉』

個人的に、『過去のない男』で妙に惹き付けられた記憶のあるフィンランドの名匠アキ・カウリス…

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映画『HOKUSAI』~鬼気迫る田中泯の「画狂老人」っぷり~

2021年公開の映画『HOKUSAI』をテレビ画面で鑑賞しました。 以下、ネタばれあり、敬称略で…

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2023年 年の瀬に…

2023年が間もなく終わろうとしていますね。 個人的にこの年を振り返ると… いい意味で開き…

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Writing With Fire ~ 映画『燃えあがる女性記者たち』

Writing With Fire……なんと力強い言葉でしょう。 今公開されているインド映画『燃えあがる女…

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映画『ダンサー イン Paris』 ※ネタバレ注意

フランス・ベルギー合作の映画『ダンサー イン Paris』を観ました。以下、ネタばれありです。 …

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秋の香りと、イタリア仕込みの分析と…

異常な暑さがようやく収まり、秋らしくなってきました。 私の住んでいる東京近郊では、金木犀(キンモクセイ)の甘~い香りが漂い始めました。 澄んだ青空に爽やかな風、散歩が気持ちいい季節ですね。 私にとって欠かせないのは、食欲の秋に芸術の秋、さらには読書の秋、でもあります。 このところ続けて、イタリアと所縁の深い女性の作家さんの著作を読んで、大いに刺激を受けました。 お一人は塩野七生さん。 一人の外交官の人生を通してルネサンス世界の興亡を壮大に描いた歴史小説4巻シリーズを通読し