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ザッツ・エンターテインメント

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映画、美術展、音楽、舞台などのエンターテインメントの感想を載せた自分の記事をまとめています
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#映画

映画『HOKUSAI』~鬼気迫る田中泯の「画狂老人」っぷり~

2021年公開の映画『HOKUSAI』をテレビ画面で鑑賞しました。 以下、ネタばれあり、敬称略で…

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映画『福田村事件』

滅入るとわかってて観て、やっぱり滅入る ネットで見かけた、この映画を観た方の感想の一節で…

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歌人・馬場あき子の真髄に触れる映画

映画『歌人 馬場あき子の日々 幾春かけて老いゆかん』を新宿で鑑賞。 馬場あき子さんは、現…

人生の大先輩の「矜持とユーモア」に感服 ~ 天満敦子&ジュディ・デンチ

母の日を前に、人生の大先輩である女性二人の「矜持とユーモア」を見せていただきまして、凛と…

映画『パリタクシー』いい笑顔に会えます♪

フランスの歴史と今に、凛としたお洒落エッセンスがまぶされた一本。 ちょっと風変わりなロー…

映画『いつかの君にもわかること』~ぷくぷくほっぺがたまりません♡

『おみおくりの作法』での「神は細部に宿る」と感嘆するばかりの細やかな作品作りが素晴らしか…

『生きる LIVING』にみた英国版笠智衆

今日の名言 “生きることなく人生を終えたくない” そうだよなあ…。 映画『生きる LIVING』を観てきました。 黒澤明監督、志村喬主演の名作映画『生きる』(1952年)をロンドンを舞台にリメイクしたヒューマンドラマで、これまた名作『日の名残り』で知られるノーベル賞作家カズオ・イシグロが脚本を手がけています。 一応、まずは簡単にあらすじをご紹介しておきましょう。 1953年のイギリス、ロンドン。ウィリアムズ(ビル・ナイ)は役所の市民課長を務める初老の典型的な公務員。

『丘の上の本屋さん』&『オットーという男』 古書と猫がつなぐ慈愛

派手さはなくとも温かくて味わい深い、とても素敵な映画を二本観ました。 一本目は『丘の上の…

映画『線は、僕を描く』~ 思いがけず出会った佳作

「清々しさ」の中に、「憂いと哀しみ」が沈殿している ……そんな雰囲気の邦画でした。 『線…

映画「グリーンブック」 ~ 社会派エンタメの面目躍如(いろいろ加筆しました)

2019年にアカデミー賞作品賞などを受賞したアメリカ映画「グリーンブック」の感想です。 …

映画「スワンソング」~ファンキーな白鳥の歌♪

ファンキーで美しく、何とも痛快なアメリカ映画を観ました。 チラシに謳われている通り、「実…

映画「川っぺりムコリッタ」で心のマッサージ 

『かもめ食堂』荻上直子監督×松山ケンイチ×ムロツヨシ×満島ひかりが贈る、「おいしい食」と…

映画「アプローズ、アプローズ!」 喝采と承認と再生の物語

映画「アプローズ、アプローズ!」を観ました。 以下若干のネタバレありです。 刑務所で更生…

岩波ホールさん、ありがとう!

 今月末で閉館する岩波ホールに、お別れを告げに行ってきました。  上映されていたのは「歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡」です。伝説の紀行作家ブルース・チャトウィンが、神話の世界やアボリジニの伝統、ノマディズムに惹かれ、人間存在の謎を探求し続けた旅の跡を、彼と親交のあった巨匠ヴェルナー・ヘルツォークが改めて辿る作品。チャトウィンの肉声や関係者のインタビューを交え、監督自身のナレーションによって紡ぎあげたドキュメンタリーです。  お二人のお名前も知らず、先史時代や民