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ザッツ・エンターテインメント

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映画、美術展、音楽、舞台などのエンターテインメントの感想を載せた自分の記事をまとめています
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#映画感想文

このGWに考えたこと ~映画『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』ほか

今年は、GW中、宗教がらみで考えさせられることが重なりました。 その1 映画『エドガルド・…

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映画『戦雲』とNHKドキュメンタリー『下山事件』が放つ、微かな希望の光

映画『戦雲(いくさふむ)』を観ました。 <作品紹介>(映画の公式サイトより) 沖縄本島、…

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映画『水平線』と「あいまいな日本の私」

ピエール瀧主演の映画『水平線』を観ました。小さな映画館の殊の外小さなスクリーンながら、ぎ…

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映画『コット、はじまりの夏』~瑞々しい感性が芽吹くとき~

とても繊細で瑞々しく、詩情豊かな映画を楽しみました。 アイルランド映画『コット、はじまり…

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フィンランド映画『枯れ葉』

個人的に、『過去のない男』で妙に惹き付けられた記憶のあるフィンランドの名匠アキ・カウリス…

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映画『HOKUSAI』~鬼気迫る田中泯の「画狂老人」っぷり~

2021年公開の映画『HOKUSAI』をテレビ画面で鑑賞しました。 以下、ネタばれあり、敬称略で…

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映画『旅するローマ教皇』

映画『旅するローマ教皇』を観ました。 2013年のイタリア・ランペドゥーサ島から2022年のマルタ共和国まで、37回の旅で53カ国を訪れたローマ教皇に密着したドキュメンタリーです。 難民問題や紛争が絶えない地域(中東やアフリカ等)では苦しむ人々に寄り添い、北米・南米で平和について語り、イスラム教を国教とするアラブ首長国連邦や、被爆国である日本も訪問。 BGMやナレーションを排し、800時間に及ぶアーカイブ映像などを編集して仕上げられた本作。「旅とは知的で精神的な修行」と捉えて

Writing With Fire ~ 映画『燃えあがる女性記者たち』

Writing With Fire……なんと力強い言葉でしょう。 今公開されているインド映画『燃えあがる女…

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映画『ダンサー イン Paris』 ※ネタバレ注意

フランス・ベルギー合作の映画『ダンサー イン Paris』を観ました。以下、ネタばれありです。 …

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映画『ロスト・キング』

常識や固定観念を揺さぶる、良質の英国映画を観ました。 『ロスト・キング 500年越しの運…

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映画『福田村事件』

滅入るとわかってて観て、やっぱり滅入る ネットで見かけた、この映画を観た方の感想の一節で…

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昭和の匂いの描き方『高野豆腐店の春』と『こんにちは、母さん』若干ネタばれ

先日の朗読劇『終わった人』に続いて、昭和感溢れるホームドラマ風の作品(今度は映画です)を…

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歌人・馬場あき子の真髄に触れる映画

映画『歌人 馬場あき子の日々 幾春かけて老いゆかん』を新宿で鑑賞。 馬場あき子さんは、現…

人生の大先輩の「矜持とユーモア」に感服 ~ 天満敦子&ジュディ・デンチ

母の日を前に、人生の大先輩である女性二人の「矜持とユーモア」を見せていただきまして、凛としていながら何処か飄々とした味わいも醸しだす姿に大いに勇気づけられました。 まずお一人は、ヴァイオリニストの天満敦子さん。 一昨年初冬、突然、頚椎損傷による体調不良に見舞われますが、手術、半年近い入院を経てリハビリを続け、相当厳しい状況を押して今日5月13日に紀尾井ホールの舞台に立たれました。途中20分の休憩、アンコール3曲を含め、2時間余の公演。客席で時間空間を共有した一人として、忘れ