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ビール4社の決算分析(2023年3月期 通期)

ビール4社の各社考察

ビール大手4社は、最大手のサントリーが非上場のため、投資できませんが、飲料食品部門であるサントリー食品インターナショナルが上場しているため、こちらには投資できます。
キリンは、医薬事業が協和キリンとして上場しているため、キリンまたは協和キリンに投資できます。
アサヒ、キリン、サッポロには、株主優待制度もあるので、楽しみが増えます。

2023年12月期 通期決算
各社の「のれん」資産
  1.  サントリー:売上、営業利益率もトップ水準のため、是非とも投資したいのですが、残念ながら非上場企業のため、投資可能な飲料・食品事業で検討してみると、こちらも売上、営業利益率もトップ水準のため、投資を検討してもよさそうです。

  2.  アサヒ:上場企業としては、トップの売上、営業利益率を誇ります。酒類事業の営業利益率も13%程度あり、事業規模は最大(オセアニア、欧州を酒類事業に合算)です。投資対象として検討してもよさそうですが、気になるのはB/Sに計上されている巨額の「のれん」です。総資産の6割を占めるため、買収した企業の業績が悪化した場合に利益剰余金がすべて吹き飛ぶ水準であるため、注意が必要です。

  3.  キリン:売上、営業利益率もアサヒを追いかける水準です。飲料・食品事業の売上は、サントリーの1/3程度、アサヒと同等ですが、利益率はサントリーと同等水準です。他社にはない営業利益率が高い医薬品事業を保有するのも特徴です。医薬事業は、住友ファーマのように特許の崖があったりするので、注意が必要です。のれん資産も適正水準のため、こちらに投資する選択もありそうです。配当利回りも3%を超えているため、筆者はNISA枠で保有しています。

  4. サッポロ:大手4社と言いつつ、その他3社に比べると、売上、営業利益率も大きく見劣りします。規模の小さい不動産事業が収益の柱となっており、本業はイマイチです。

#投資 #新NISA #株 #資産運用

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