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サッカーと病気と息子と。

まずトップの画像は8年前まだ小児がん治療中の息子が外泊中にお散歩した時の。
  

サッカーを始めるきっかけ

 
小児がんになるまでサッカーには全く興味がなかった。それまでは戦隊ヒーローや某妖怪アニメに興味津々で…治療中のご褒美もフィギアやメダルばかりだったのを覚えてる。
あの日までは……
あの病院夏祭りの日をさかいに息子はサッカーに夢中になった。
将来の夢はサッカー選手。本間選手とサッカーをしたい。これは今もかわらない。
 

退院後の息子


退院後も毎週血小板の輸血に通院していた。暫くはカテーテルも抜かずに体に入っていたし…学校生活も制限されていた中、希望はサッカーだった。
『元気になってサッカーをしたい』
ただその思いを胸に日々頑張ってた。
何年かすぎて…地域のクラブチームに入りたいと言われたけれど…大怪我をすると命に関わること。腎臓が、片側しかないから危険なことを話して、中学生になってから部活動でサッカーをやろうと説得。
そして…
 

中学生になって…

念願の部活。サッカー部!めちゃくちゃ人数少なくて合同チームだけど本人は必死に頑張ってる。
病気の影響もあり、人より疲れやすかったりやっぱり怪我に気をつけたり、後ろからの体当たりには要注意だったりとまぁ、言い出したらキリがないけどめちゃくちゃ楽しんでるのが見ていてわかった。
 

とある試合風景

言葉の暴力


ある試合の前日、お友達が『○○はチビだし下手くそだから出ない方がいい』と息子に聞こえるように話してるのを聞いてしまい、うちに帰るなり大泣きしながら『明日の大会は行かない。試合も出ない』と。息子が参加しないと怪我人もいたりするから10人で戦うことになる。息子の気持ちを最優先に根気強く話をした。その日は試合に参加したけれど…サッカーへのモチベーションは見てわかるくらいに下がってしまい…
  

本人の葛藤


サッカーはやりたい。けど、下手くそだからみんなに迷惑かける。
病気のせいで体力ないし、小さいしサッカー始めたのも中学生になってからだし。あんなことみんなの前で言われるくらいならサッカー辞めたい。
だけどサッカー好きだし…病気のせいにもしたくない。
 

復活の兆し

水戸ホーリーホックホーム最終戦。
いつもの定位置。メインスタンド最上段から観戦。
そこで何かを感じたらしい。
『諦めない気持ち』『仲間の絆』
試合後、帰宅中の車の中で
『サッカー頑張る。チームメイトを信じる』と。
その時初めて話した。ホーリーホックの試合観戦をしてる時、必ずボールの行方ではなく自分のポジションの選手の動きを見ていること、お母さんは知ってるよと。急遽センターバックをやった日YouTubeで、センターバックの動きを見ていたこと。
だから大好きなサッカー頑張ろうねって。その努力は絶対に実るからね。
 
 
選手の皆さんは成績が悪いとすぐに叩かれてしまう。今回息子の出来事を通して言葉の暴力の怖さを目の当たりにした。信じるのも支えるのも全部サポーターだよ。
 

セレモニー

助けてくれたのはホーリーホック


病気の時も、聖火リレーの時も今回も。
最終戦、キックオフ前に先日亡くなられた選手への黙祷、見事な逆転、北関東王者奪還。色々な思いもあり大号泣。
我が家にいつも力をくれるのはいつも水戸ホーリーホック。
本当にありがとう。

聖火リレー、本間選手と

2022シーズンが終わってしまい、息子はYouTubeでサッカーみてる。2023シーズン…受験生のため今年よりは観戦回数減ると思う。
私たちにできることは小さいことかもしれないけど、今回も息子が這い上がるきっかけをくれて助けてくれたホーリーホックを応援し続ける。
 
2022、ありがとう。水戸ホーリーホックに関わる全ての皆さん。


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