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高IQ=ギフテッドに対する疑問

こんにちは~ St.Mです。熱帯雨林の熊さまが高IQ=ギフテッドという世間の認識に待ったをかけていますが、この記事ではIQが人間の能力を示すには不完全なものであり、IQが高いことで低IQ者を見下すような人間はギフテッドとは言えないということを書いていきたいと思います

IQは人間の能力の一部しか評価していない

人間の能力の指標の一つとしてEQ(心の知能指数)
というものがあるように

IQだけでは人間の能力は測れませんよね

たとえば「愛嬌」といったものは
テストで数値化することはできません

仮に「身長」という評価指標があったとして
バスケットボールやバレーボールなど
高い方が有利なスポーツもあれば

体操やフィギュアスケートなど
低い方が有利なスポーツもあります

他にも知的能力があって
「視野が広い」という長所があっても

自分のちっぽけさに打ちひしがれて
自己肯定感が低く苦しむくらいなら

「視野が狭い」井の中の蛙の人の方が
自信満々で物事に挑戦できて
いい結果を出せるかもしれません

井の中の蛙で自信満々な人の方が
女性にモテるという事実もあります

生物としてなら
「バカ」である方が
優秀になることがあるのです

ここまでをまとめると
①人間の能力を一つの指標で表すのは無理
②ある場面で高い能力が
 ある場面では足を引っ張ることもある

photo by Jonathan Petersson

ギフテッドの思考

ギフテッドの特性として
非常に多面的に物事を捉えます

例えばサイコロがあったとして
①1面しか見ない人
②3面を見る人

③裏側の3面に何があるかを読む人
(1の反対側には6があるという具合)

いわゆる高IQの人というのは
③の人だと思いますが

ギフテッドの思考は
「これはサイコロのように見えるが
 サイコロでないかもしれない」
と前提そのものを疑う特性があります

サイコロではない可能性を排除しないんですね

さてIQテストを受けた場合どうなるかというと
高IQの人は迷わず③を答えますが
ギフテッドは「迷った上で」③を答えます

全てにおいてこうした「迷い」が生じるため
純粋な高IQの人とは勝負になりにくいのです

ギフテッドはIQの値で人を判断しない

IQテストは
サイコロがサイコロである前提での
テストの結果です

ギフテッドは人間の能力は
サイコロのように単純なものでないことを
理解しています

料理が上手
性格が明るい
なんてのはIQと関係ありませんよね?

また ネガティブというのも
「慎重」という長所になりえます

先ほども書いた通り
「バカ」であることも
長所になりうるんですよ

一見短所のように見えることも
長所になると悟っていくと

テストの結果だけで人を判定すること

どっちが上 どっちが下という考え

どっちが正しくて
どっちが間違っている という考えから

解放されていくんですね

仮に能力的に劣っているように見える人でも
育ってきたバックグラウンドなども含めて判断し

自分より下だと見下す訳でもなく

その人をありのまま受け入れます

そしてその人が少しでも前に進めるよう
チカラを貸そうとします

最後に

人格崩壊(積極的分離)を乗り越えたギフテッドは
物事をいろいろな軸から見る能力が備わります

その結果
人間の能力はIQという1軸で測れるものではないし
能力に高低などないことを悟っていきます

IQの高さでマウントすることもなくなります
(ただし積極的分離を乗り越えれば です)

また ギフテッドネスを持っていることで
逆にIQテストの結果が悪くなることもあり
IQの値でギフテッドを判別するのは難しいです

重りを抱えている感覚とでもいうのかな?
常にブレーキをかけて制御している感じなので
単純な高IQ者と勝負しても勝てそうにないというか

ギフテッドネスの特性によっては
この重りがとんでもない重さの人もいるはずで

高IQ→ギフテッド というくくりでは
救済できない人が出てしまうことを
危惧しています

僕のように 重りを取り外せるまで
30年以上を要し

30歳をこえてようやく
人生を歩み始めた「凡人」もいますから

今回はここまで
お付き合い下さり
ありがとうございました
ではまた!

お金はご自身やご家族のためにお使いください。みなさまに幸せの訪れを願っています。