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ライブシアター栗橋の思い出 1-1

去る6月11日
ライブシアター栗橋の閉館が発表された。

私自身がストリップに目覚めたのは昨年(2023年)9月のこと。
蕨ミニ劇場の復活プロジェクトの話を知ったのは、ストリップの観賞自体はまだ2回目か3回目の頃だったと記憶しているが、そのプロジェクトについてネットで改めて調べてみると、もうストリップは日本では存続自体が危ぶまれている現状を知った。
正直、自分が生きているうちにストリップが日本から潰えてしまうことは覚悟はしていた。しかし、スト客になってから1年足らずでまたひとつ灯が落とされることは予想だにしなかったことも事実だった。

本記事は「思い出」と称しているが、ライブシアター栗橋にはそれまで足を運んでいなかった。
その分も埋め合わせる思いで、閉館発表からは素人の回も含めて時間とお金が許す限り足を運んだ。そんな中、一つのネット記事が目に留まった。

ぜひとも読んでいただきたい記事なので、極力感想を述べるにとどめたいと思うが、改めてストリップの経営自体がいかに困難を極めているかが見て取れる。

話を戻して、この劇場に初めて足を運んだ時の印象を綴ろう。
その時はハニートラップ、つまり素人の回だった。
受付で支払いを済ませると、廊下の突き当りのカーテンをめくり客席に入る。平日だったのもあって、半分ほどが空席だった。
真っ黒に塗られた室内で二人の踊り子が舞踏会のように舞いながら服を脱いでいく演目だった。その裸体をピンク色の濃い照明が照らす姿は、暗闇の中に柔らかみのあるものを映し出すようで、動く芸術を感じた。
照明だけでなく、天井に張られた鏡が光を四方八方に撹乱し、あらゆる角度から対象を照らすさまが見事であった。
さらにその日の踊り子8人全員がステージに出てきて踊るさまは圧巻。それまでも4件の劇場を回ったが、プロによる通常のステージでは、まず目にすることはできない。

全ての演目の終了後、踊り子全員と握手を交わしてその日の回は終わるが、彼女らは本当に柔らかき動く芸術だった。
ビーナスでは絵でも絵画でも決して表現できないだろう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回紹介しました記事には続きがあるため、この記事も3~4回に分けて書きたいと思います。続きも読んでいただけますと幸いです。
よろしくお願いします。

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