見出し画像

日本を原(たず)ねて 心の健康 ストレス解消

   

いけばな辞典 大井ミノブ著 東京堂出版 はじめに より
岡倉天心著「茶の本」に「喜びにも悲しみにも花は吾等の不断の友である。花と共に飲み、共に食ひ、共に歌ひ、共に踊り、共に戯れる」。を引用し「遠い昔から今にいたる、ながい歳月を経て脈々として日本人の心に流れている生活感情(生活感情、あるがまま、あるべきようわ、無為自然、一体になる、合一している)である」とあり、          3ページ  

この文中の日本人の生活感情を美術、宗教、文学、茶、花等から原(たず)ねたいと思います。方法は、岡倉天心著「茶の本」第六章花「花を理想的に愛する人は、(中略)花の生まれ故郷に花をたずねる人々である。」といったように、日本人の生活感情である、日本の伝統文化の生まれ故郷へたずねてみたいと思います。

その前に外国人から見た日本を二人上げておきます。お一人は「クロードーレビィ=ストロース(84歳)(1908~2009)]
もうお一人は、「アルベルトーアインシュタイン(1879~1955)」

 レビィ=ストロースは「産経新聞2009年1月17日週末に読む・山田慎二。」に次のように掲載されています。レビィ=ストロースは日本に強い関心を示し、自然と文化の関係について、日本を貴重なモデルとみた「レビィ=ストロース講義―現代世界と人類学(平凡社)現代国家で日本だけが人類の矛盾を克服する生き方をつくりだした。」(中略)21世紀を迎えて日本読者へ向けてかさねてメッセージを届けている…「人類の危機とは、自らの根源を忘れてしまうことである。」

もうお一人のアインシュタインは、「アインシュタイン・シヨック I  金子務 著」に次のように書かれている。「大阪朝日新聞掲載でアインシュタインは、(予が1か月に余る日本滞在中、とくに感じた点は、地球上にも、まだ日本国民の如く爾(しか)く謙譲にして且つ篤実の国民が存在していたことを自覚したことである。世界各地を歴訪して予の接触した日本建築、絵画、そのたの芸術や自然については、山水草木が、ことごとく美しく細かく日本家屋の構造も自然にかなひ、一種独特の価値がある。故に、予はこの点については、日本国民がむしろ欧州に感染しないことを希望する。また福岡では、畳の上にも座って見、味噌汁も啜(すす)ってみたが、其の一寸の経験からみて、予は、日本国民の日本生活を直ちに受け入れることの出来た一人であることを自覚した。)」

心の健康について二つ上げておきます。
毎日新聞(2016年10月29日)に筒井紘一の【茶の湯】つれづれで最良のストレス解消法が次のように掲載されています。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)は、30数年前からストレス解消の研究で現代のストレスを解消させる最良の方策としてМITが言及したのが、我が国の伝統文化を代表する茶道と華道であった。

露伴随筆集 上 考証篇 寺田透篇 岩波文庫 
一瓶の中 141ページ
余裕有らん人は何流にもあれ、就(つき)て学ぶべきことなり、花の道は人を幸にすること少なからぬなるべし。
                          1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?