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明後日は銀杏BOYZ


勿論、このノートを書きながら銀杏BOYZを聴いている。

なんか書くことないかなーって考えた。


明後日やってくる銀杏BOYZのライブ。私はこの日を指折り数えることに、日々自分の魂を注いでいる。
勿論、今の頭の中の90%以上は「早くライブに行きたい」である。

銀杏BOYZのライブに行ければ、私は一生銀杏BOYZのライブに行ったことを自慢して歩くことが出来る。
そして、あの日の峯田はどうだったか…!ということをみんなの熱い視線浴びながら熱弁することが出来るのだ。しかし何より自慢したいのは自分自身へなのだが。


思春期の情けなくて泥臭い恋愛感情を歌った曲々をボーカル峯田が歌う、銀杏BOYZ。

ブルーハーツがリンダリンダで歌った、”ドブネズミ”みたいな存在感を放つ銀杏BOYZは、情けなくて笑っちゃうほど愛おしい。

自分が何者かわからなくて。でも、どこにも行けそうで。と、思ったら現実に打ちのめされて。でも爆発してみたくて。

銀杏BOYZは、そんなうずうずしていた私の背中を優しくさすり、力強く肯定してくれた。


銀杏BOYZを聴いていると、いつまでも少女でいられるし、いつまでも大人になれない気がする。



そんな銀杏BOYZの曲が一時期聴けない時期があった。


私は3年前、大学進学により広島にでてきた。
日々ぼーーっと思い巡らし、思いついたら古着屋に溜まって超高い服買ってみたり、気になる映画を観てみたり、アコギ買って歌ってみたり、教えてもらったタバコを吸ってみたり、…貧乏ながらも後先考えず自分の好きなことを楽しんだ学生時代。


そんな日々を彩り、肯定してくれたのも銀杏BOYZだ。


同時に、いつからか私にはこんな感情が植え付けられていた。

「一生大人なんかになりたくないし、なれるもんか!」

まだ想像もつかない未来にモヤモヤ思いを馳せ、銀杏BOYZを聴きながらタバコをふかしているのがとても気持ちよすぎたのだ。

しかし、時間が経つのはあっという間で。
私は就活生になってしまったのである。


ぬくぬく「大人になりたくねぇよー!」とか言ってられないのである。

銀杏BOYZを聴くと、楽しく空想に耽っていたあの日々を思い出し、
それなりの未来が見えてしまっている就活生活とのギャップに打ちのめされるのである。

私もこうやって普通になっていくのか…。


私はこうして、あの日々に蓋をするように銀杏BOYZから遠ざかっていた。





そんな時、銀杏BOYZのライブの全国ツアーが決まった。


「いやー、行くしかないよね。」


いつものようにギリギリ生活をしていた私であるが、否応がなくチケット抽選ボタンを押した。
そして結果は…無事当選した。
くじ運はいいので、当たることは想定内だったが、


いやー嬉しい。


あの 愛して(×100) やまない峯田和伸に会えるのだ。


このライブに行くことで、大学生活の総括が出来そうな気がする。私はふとそう思った。


多分涙で顔ぐちゃぐちゃになるだろう。
あの元彼のこともいつものように思い出しちゃうのだろう。ライブの後はやめていたハイライトメンソも吸いたくなっちゃうのだろう。


”少年よナイフを握れ”で発狂して、”夢の中で手を繋いで飛んでた”私を思い出し、”僕らの思い出は消えやしない”と峯田に慰められて帰ってくるのだろう。



なんて素晴らしい夜になることであろう!




でも結局……「やっぱり大人にはなれないや!」で終わる気がするね☆



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