2人と思い出

忘れようと
2人の記憶を
見ないでいようと目で追っていた
同じ2人で同じ性格で
2人でいると楽しい
お似合いだってと周りはいうけれど
一度も目が合ったことはなかったね
僕じゃ幸せには出来やしない
思い思われなんてこれまたお伽話
君の瞳の奥には
僕はいなくて隣で笑う君ないつもどこか遠くを
見つめてる
似てるからこそ辛い気持ちも同じで
分かりあえる
わかるからこそ辛い…
君は頑張り屋で頑張って愛してる愛し続けてる
人が好きと言ってたね

どちらもいると心地よくて
選べない
どちらも言葉は自然と溢れ出てくる
好きだ
一緒にただいたい
笑顔がみたい
抱きしめたい
どれもわがまま
選ぶにはまだ子どもだった…

最寄りの駅から呑んだくれて歩いて帰った
頼みの彼女の家
いや彼女とは呼べない初めての女子の家
幼少の頃遊んだクラスメイトとは違う
何日か越しのやり取りで
でも必ず返信はくれる聞きたいことが山ほどあって友達と心の中でいいきかせていた
期待と現状維持の狭間に
感情の昂りを抑えられなくなりそうで
思った時には動いているタイプ
着信履歴にはなくて
さ行に行く途中、自分の感情に蓋をした

あれから10年
夢から醒めるととなりにいる君の笑顔にホッとする
選ばなかった過去を肯定したくて
どこか過去の笑顔にどことなく似てきている君

また思い出しながら眠りにつく

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