好きだった思い出

本当のところ好きだった
話も合うしさ
数人でたむろってたくだらない説にも
付き合ってくれた
男女関係なく触れる肌
つっこみといえば聞こえは良くて
完全なる魅惑のボディタッチ
想像よりも小さく華奢な掌
女の子なんだね
初めて意識した
その掌の温かさ
冷たいよ。なんて言葉ばかりの嘘つき
とても小さいはずなのに僕を両手で包み込んでくれた
大きな優しい心
その日から視線は釘付け
アイコンタクトというけれど
コンタクト出来ないくらい
惚れてた
心も身体も包み込まれてた

ある夜のこと
呑んだくれた帰りに電話
帰る電車無いからと苦し紛れにお願い
いいよ。とお邪魔するわけが
何故か理性が邪魔をして
やっぱり断りいれた情けないろくでなし
次の日謝り倒して
埋め合わせするから今度2人で呑みに行こ。
なんて気の利いた言葉も言えず
謝ることしかできない
自分への許しも求めて
素直になれずまた君を傷つけてしまった


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