ズルい人。
私は、神泉という駅が好きだ。
若者の街『渋谷』から歩ける距離にありながら、『渋谷』とはまるで違う世界。
渋谷の若い喧騒から離れ、ちょびっとだけ大人な円山町を抜け、その駅は忽然と姿を現す。
周りは閑静な住宅街で、お店も小規模で穴場なところが多い。
街が先か、店が先か、駅が先か。
それにしても、なんでこんなところに駅なんか造ったのだろうと、いつも思う。
そういうアンバランスさも含めて、好きなのだけど。
そんな神泉のホームに、私はいた。
3月5日、午後15時くらいだろうか。
日曜のお昼だというのに、ホームには人っ子一人いない。
平日であればこうもいかないのだろうけど、静かであるに越したことはない。前日の睡眠不足もたたって若干ウトウトしながら、今日起きたこと、昨日起きたこと、幸せな時間を少しずつ噛み砕いていく。
3月5日(日)。
SW!CHのメンバーであり、リーダーであるMAYUNAさんの生誕祭が、GRIT at shibuyaで行われた。
私が、心の中のSW!CHさんのスイッチをスイッチング(言いたかっただけ)してから、約1ヵ月が経った。この1ヵ月、とても濃かったように思う。先日ノートに書いたワンマンライブを始め、SW!CH尽くしだったように思う。
そんなドップリ沼に嵌っていた私にとって、今回の生誕祭も行く以外の選択肢は無かった。やったー、長尺でSW!CHのライブが観られるぞ、と。しかも生誕祭ってどんな感じなんだろう、と。
お祝い事だから、とチケットもいっちょまえに一番良いものをチョイスして。おかげさまで整理番号にも恵まれ、2列目上手で観ることが出来ました。
肝心のライブについてですが、それはもう、楽しかったです。
ワンマンで聴きそびれたHEROも観られたし、アングザイアティも泣けるリミックス(?)で聴けたし。あ、アングザイアティはやっぱり原曲を生で一度観てみたいですね。
他にも、いつもの楽曲達は勿論、カバー曲としてやった『冗談じゃないね』の一糸乱れぬうりゃおいコールとか、MAYUNAさんが力を貰っているという『プライド革命』など、見所満載でしたね。
そして何より、今日はメンバーのみなさん、凄く良い表情をしていたような気がして。MC中にもありましたが、「他の人の生誕祭は凄く楽しい」というのは中々に面白いなぁと。逆に言うと、それだけ主役は楽しさの反面、重圧などがあるということ。ぽろっと出た言葉だからこそ、意味が伝わる言葉だなと。
で、そんな重圧かかる主役のMAYUNAさんですが、良い具合にカマしてくれました笑
1ヵ月ちょっとしか観ていない私ですら感じた『らしさ』全開具合、今日観ていた誰もがそんな『らしさ』を感じたと思います。
でも、そんな『らしい』生誕祭だったからこそ、他のメンバーさんも伸び伸びと出来ていたのかなと……で、ですよね??
で、ここからが本題です。
『らしい』って、なんじゃらほい、と。
ある人は、『あの少し抜けた感じ』と答えるかもしれません。
ある人は、『あの舞台上でのキラキラした感じ』と答えるかもしれません。
別に何かが大正解で、何かが不正解ってことは無く。
むしろ、正解は無数にあって、そういう正解の多様さこそ、MAYUNAさんの素敵な魅力だと個人的には思っています。
じゃあ、私、みなかたにとっての『らしい』ってなんだろうと考えた時、この2日間でふとこんな言葉が思い浮かびました。
『関わる人を、置き去りにしないこと』
MAYUNAさんご自身は謙遜してそんなことない!と言い張るかもしれませんが、やはり、表舞台に立つ彼女は凄い人です。タレント(才能)ってこういう人のことを指すんだろうなぁと改めて思いました。
初めて、SW!CHを拝見した時もそうだったなと。やけに華がある人がいるな、と(ちなみに他のお三方も別の光沢・魅力があって惹かれたのは言うまでもなく)。
舞台でのMAYUNAさん、被写体としてのMAYUNAさん、今回両方目の当たりにできた訳ですが、だからこそ彼女はカッコ良くて可憐で愛嬌たっぷりのタレントである、と断言出来ます。あ、すみません、私ただのサラリーマンでした。日本のサラリーマン代表、あ、いや都内在住サラリーマンの一意見と思っていただければ。だいぶ、範囲が狭まったな。すみません。
で、そんな彼女は言ってしまえば、雲の上の存在な訳です。
でも、雲の上なのに、雲の上の感じがしないんです。
言い方を変えれば、雲の上まで引き上げてくれるんです。こちら側を。
この2日間とてもふわっとした、それでいてあっという間の時間で、凄くふわっとした表現になってしまい恐縮ですが、彼女と接したことがある人なら誰しも似たような感情は持つかなと思います。
舞台では本当にタレントなのに、どこか等身大(と錯覚してしまう)彼女の魅力に十分に触れられた幸せな2日間でした。
改めて、20歳(仮)のお誕生日、おめでとうございます!!
うん、多分、これからも引き上げてくれるMAYUNAさんの優しさに甘えるんだと思います。参ったなぁ、だから逃げてたのに。本当、ズルい人です。
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