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タイムマシンから出られない

「あの時に戻ることができたらなぁ〜」

誰もが一度は思うこと。

もっとうまくできたのに。
違う選択をしていれば。

考え出せばキリがありません。

でもそんな過去を変えることができるとしたら?

これ以上ない人生に作り変えることができるとしたら?

諦めるのはまだ早いかも知れません。

そもそも過去に戻るという行為の最大の壁といわれるタイムパラドックスという言葉をご存知でしょうか?仮に過去に戻れたとしても、我々は必ずこの壁にぶち当たります。

これは簡単に説明すると、何かの問題を解決したいという意志があって過去に戻るのに、それを過去に戻って解決してしまうと、その解決したいという意志が現在から消えるというもの。
この矛盾もほんの一例なのですが、ここを深入りするといよいよゴールがないのでやめておきます。

とにかく私がこの記事で一番伝えたいことは、そんなタイムパラドックスなんて難しいことは無視して過去を変える方法があるといことです。

この続きでは、タイムマシンとは何かを知り、過去を何度でもやり直すことを可能にしうる1つのゴールを示します。

・毎日のように過去のことを考えては苦しんでいる
・いっそ消してしまいたい。
・思い出すたびに発狂したくなる。

こんな過去がある方はぜひご購読ください。

過去のしがらみから解放されて本当の自由と幸せを手に入れましょう。



タイムマシンを使うにはまだ人類は未熟すぎる。

私はこう思います。タイムマシン、ひいては物理的に過去に戻るという行為が決して人を幸せにすることはないと。

人生をどこからやり直せたとしても今よりよくなることはないのです。

なぜならあなたのその過去をやり直したいというメンタルは、今を大切にできていない証拠です。

そんな人は戻った地点からしばらく経つと、またその今に不満を抱き、もう一度さっきのとこからやり直させてと何度でも言います。

断言します。もう1回だけやり直しができれば上手くいく、は全てまやかしです。

映画やアニメで過去に戻るという物語は無数にあります。しかしあの多くがハッピーエンドを迎えることができるのは、あれが選ばれし奇跡だからです。

本当に今の人類がタイムマシンを使えたとして、
奇跡的な1つのハッピーエンドの裏で100のバッドエンドが生まれるでしょう。

制限がないとなれば、もっと不幸は増えるばかりです。

多くの人はまだ幸せになる正しい方法を知りません。

私の大好きな漫画Bleachの愛染様は言いました。

「憧れは理解から最も遠い感情だよ」

都合の良いことしか想定できない人たちにタイムマシンを使わせても、もっと大きな不幸を生み出すだけなのです。

人は完璧を求める生き物。もっとよくできる選択肢が残っていれば、迷わずそれを取りにいきます。

ただ過去に戻る方法がないから、人はあらゆる妥協を今は許せるのです。

私は映画「時をかける少女」が大好き。まさに青春ですよね、もう一度高校時代に戻りたいなと私もついつい思ってしまします。笑 

ネタバレになるので詳しくは言えませんが、あれもう一度戻れるとなれば戻りますよね?また会いたいですもんね。そういうことです。

我々は過去に戻れるという手段を手にした瞬間、1秒たりとも未来にいくことができなくなります。

永遠のような時間を手に入れて、一瞬たりとも時間を前に進められないのです。

だから現状タイムマシンは人から未来を奪う、この世で最も存在してはいけない道具ともいえます。

ドラえもんの多くの道具は一歩間違えれば不幸につながるということを、我々はドラえもんから学んでいるはずです。

なのにその良い面ばかりを盲目的に捉え、
「それさえあればうまくいくのに」と現実逃避するための道具になっている。

発明の多くは、人を幸せにしたいという想いから生まれたはずです。

もしかすると、発明できる材料や条件は揃っているけど、人を幸せにしたいという想いが伴ってこないせいで、生まれていない発明があるかもしれません。

例えばタイムマシンを
・旅をするための移動手段
・歴史をより実践的に楽しく学ぶための体験シュミレーター
と考えてみてはどうでしょう。

人の心が過去を変えたいといった邪念を捨て去り、そのようにタイムマシンを捉えられるまでに成長したとき、タイムマシンは生まれるのかもしれませんね。

あなたの思考、それが全て

そんな屁理屈が聞きたかったのではないと思う人がいるかもしれません。

でも私がタイムマシンをこうして考えるように、
起こった事実ではなく、あなたがどう感じ、どう考えるか。人生においてそれが全てなのです。

そのことについて詳しく説明するにあたり、ここで私の過去の話について少しお付き合いください。

私はかつて引きこもりの時代がありました。大学入学時に友達作りに失敗し、孤独に耐えられず、学校に行くことを止めました。人間不信にも陥り、外に出るのが嫌になり、部屋にこもるようになってしまったのです。

当時はもちろんそんな自分が嫌でしたし、恥ずかしくて誰にも言えなかったです。
ただ今の私は、あの時代を今の幸せな自分に欠かせないかけがえのない時間だったと本気で思っています。

思うだけなら誰でもできると思いましたか?

そうです、思考は自由です。

多くの人にとって引きこもりというのはネガティブなイメージでしょう。でも私にとってあの時間は人生で最も重要で必要な分岐点でした。

私はあの部屋でひたすら、それこそ朝から朝までアニメを見て過ごしました。
その中で、子供の頃の体験として不足していたアニメの面白さ、素晴らしさを知りました。

そしてその時はまだ気づいてなかったのですが、社会人になって振り返ったとき、引きこもりの時代に私は、幸せになるための最も大事な考え方を手に入れていたのです。

それが「人のためになることこそ、最高の喜びである」ということ。

逆にもし友達作りに成功して、キャンパスライフを謳歌していたら、人間として未熟なままに、いまだに多くの人を傷つけるだけのつまらない人生を過ごしていたと思います。

長々と自分語りをしてごめんなさい。

要はここから何が言いたいかと言えば、どんな目を覆いたくなるような過去も、プラスの意味にどんどん変化させることは可能だということです。

実際、私が「ひきこもり」だったこと。それ自体は私の今からの人生に何も影響を与えません。

ですが、私がこの事実に対して、引け目や恥ずかしさを感じていたらどうでしょうか。

私は今でも人生をやり直したいと考えるような、無駄な時間の過ごし方をしていたはずです。


もう一度繰り返します。
どこからやり直しができたとしても、今のこの人生を超えることはできないのです。

起こった事実だけでは何も人生に影響を与えることはありません。そこからあなたがどう考えるかが、人生の全てを決めます。

振り返ってみれば、私たちは起こった事象ではなく、それをどう感じどう思うかを大事にして生きていることにも気づきます。

食券という紙切れを買うのではなく、食べたときに感じる喜びを味わうために買っている。
解決策を聞きたいのではなく、困っていることを分かってほしいのです。

もっといえば、五感で感じるあなたの世界は全て思考によってできあがっているということです。

誰かを好きになるという感情を通じ、月がいつもよりきれいに見えるのです。

そしてどう思うかなんて、いつでもいくらでも変えることが可能。それは間違いないですよね。

でもどうやったらそんなふうに思えるようになるのかが分からないですか?違いますよ、分からないとかそう思うのをやめてくださいと言っているんです。私にこれ以上のことは言えません。

とにかく今が幸せだと思うことから始めましょう。それだけがあなたを幸せにする唯一の方法なのですから。

例えば今がある。それも幸せです。

そうして幸せを育てていく中で気づくでしょう。自分の脳内にはまるでタイムマシンのような過去を書き変える機能が備わっているということに。

そのタイムマシンを正しく使いこなせば、これまでの人生がどんどん良い方向へと変わっていきます。

きっとその楽しみからあなたは抜け出せなくなることでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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