同じ悩みを持つ人へ

幼い頃からシャイで内向的な性格でした。

唾液恐怖症を発症したのは高校生の時で、部活のミーティングで密集した中静かに先生の話を聞いている時に「唾を飲み込む音が隣の友達に聞こえたらどうしよう」と恐怖心で頭がいっぱいになっていたのを覚えています。

ただその時は常に唾について考えてしまうということはなかったのですが、病気が悪化し今の状況になった原因は専門学校での授業でした。

とても静かな授業で、そんな中「自分が唾を飲み込んだら音が響いてしまう」「周りを不快にさせてしまう」「嫌われる」という考えから唾を飲み込むことが出来ませんでした。
ほんっっとうに苦しくて辛くて...その時に友達に話しかけられたらどうしようという恐怖心から動悸も酷くなって。

その授業は約一ヶ月で終わったのですが、この体験をきっかけに唾液恐怖症について深く思い悩むようになりました。

病気が悪化して常に唾に意識がいくようになり、今までの''普通''が出来なくなりました。
楽しみ、生きがいまでも沢山奪われました。


誰かに話したらその人に移してしまう、また気にされるようになってしまうかもしれないという恐怖心から、苦しくても誰にも相談できない。
知名度も低い病気なのでどこの病院に行けばいいのかも分からないし、どうにもならなかった時の絶望が怖かった。

''どんなに辛くても必ず終わりがやってくる''と言うけれど、この病気に終わりはあるのだろうか。先も見えない真っ暗闇の中を歩いているような感覚。

''起こる全てのことには意味がある''と言うけれど、神様は何のために私にこんなに辛い試練を与えたのだろうか。

当たり前の日常も、幸せも、未来への希望も奪われて、辛いと相談できる人もいない。

泣いたら神様助けてくれるかな。なんて1人で誰にも気づかれないように泣きじゃくっても、変わらない朝がやってくるだけ。

この地獄から解放される為にはもう、死ぬしかないんじゃないか。


死にたいなんて今まで考えたことがありませんでした。
ついてない人生で沢山辛いこともあったけれど、人生を終わらすまでの必要はないだろうと。
死ぬという選択はこれからも絶対にしないと確信がありました。

だから死にたいなんて考えている自分に驚いたし、悲しかったです。
でもこの病気になった人は痛いほど分かると思いますが、死にたいという感情を持ってしまうほど追い詰められる病気ですよね。


だけど結局、私には死ぬ勇気なんてなくて。
それにまだまだ見たい景色が沢山ある。
諦めたくない。完全に克服出来ずとも、少しでも良くなって幸せを取り戻したい。

そう出来ると信じて強く生きています。
今自分で何が出来るのか、日々模索中です。

少しでも同じ状況の人の力になりたい。
治し方が分からないこの病気をなんとか克服する方法を考えて、整理しながら見つけたい。
そんな気持ちからnoteを始めてみることにしました。

私はまだ克服途中ですが、最近やっと「いつかこの悩みにも終わりがくるんじゃないか」と少し希望を持てるようにまでなりました。

今まで考えてきたことを活かして、noteを綴っていきます。少しでもお互いに克服へのヒントになれたらと思います。

この病気を持ちながら、今日も生きていること。本当に本当に私達は偉いです。

一緒に必ず乗り越えましょう。

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