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塗装無しでもプラモはこんなに面白い。本となったnippperは写真がプラモの魅力を伝えてくれます



飛行機や自動車、バイクそれに戦車のプラモデルは塗装して作るもの。だから完成させるのは敷居が高い。
そう思っていた私に「プラモデルの完成は自分で決めるもの。なんなら塗装しなくてもプラモデルは楽しい。」と教えてくれたプラモデル専門のWebサイトnippperが、プラモデルを無塗装で組むことの楽しみをまとめた本になって発売されました。


それがこの本。「まずは組むだけ!いちばんやさしいプラモの楽しみかた」です。本の中で取り上げられている記事は過去nippperに掲載された記事の中でも、プラモデルを作ってみようと特に思わせるものが集められています。


ボディの成型色が理想通りの色なので部分塗装で仕上げたエンツォ・フェラーリ


生き生きとした造形が存在感を放つ動物園のプラモデル。こちらは無塗装のこの状態で完成させた。


実際これらをWebサイトで読んで、私も無塗装や部分塗装で自動車やバイクのプラモデル作るようになりました。だからプラモデル始めてみようという人へ、本当におすすめできる内容の本です。



実物よりずっと大きいサイズで印刷される見開きの写真。このサーバインはディテールも表面に再現された質感も見どころ満点。

本になってもnippperだな、と感じたことの1つに記事で使われる写真があります。とにかく写真が大きい。PCのブラウザでnippperを表示すると画面いっぱいに表示される写真に圧倒される感覚がありますが、この本でも同じような経験をしました。私は普段スマホのブラウザを使ってnippperを閲覧しているため、表示される写真の大きさは横幅7cm程度ですが、本となったnippperの写真は最大で横幅30cm以上の大きさがあるので、写真から得られる情報が段違いに多い。紙面の写真は、スマホ画面では確認できないような表面の精緻なディテールやよく磨かれた艶のある表面の様子まで目にすることができるため、ずっと眺めていられます。


写真以外の紙面や文字は、色や大きさフォントが調整されており存在を主張しすぎない


またページに使う紙の色は無地のモノトーンに限られているため、見開きいっぱいの写真でない場合はページを開いたときに自然と写真に注目するので、言葉でなくビジュアルを通してプラモデルの魅力が伝わってきます。


本を手に取るまではタイトルにある「まずは組むだけ」という言葉から、塗装の手間をかけられないユーザーを対象にした本だと思っていましたが、塗装しない状態を大きく印刷の綺麗な写真を見せることにより、読んだ人がプラモデルの持つ新たな魅力を発見することもできる本となっています。
初めてプラモデルを作る人だけでなく、私のように無塗装プラモデルの魅力にこれまで気付いていなかった人へもお勧めの1冊です。


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