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身近なトピックでジェンダーについて話してみた

先日、trunkさん主催の「性とジェンダーのお話会」に参加してきました。
今回のテーマは「身近なトピックでジェンダーについて話そう」
参加者は主催、会場スタッフ含め14名。学生さんの姿もありました。

身近なトピックがテーマという事で、どの方もそれぞれに「これってどうなんだろう?」と疑問や葛藤を抱えるポイントがあるんだと知れました。

例えばアイドルとファンとの距離感や、アイドルを「商品」として扱う風潮について。
おでこをくっつけて写真を撮ったり、マスク越しにキスをするほど、近い距離感のアイドルとファンが実際に存在すると聞いて驚きました。また、アイドルとファンとの間にもしもこどもが産まれたらどんな顔になるのか、画像をAIが自動生成するなんて事もあったそうです。知らなかった…

純粋に彼ら、彼女らのパフォーマンスに心躍ったり明日へのエネルギーになったり、そういう関係だけではいられない事の悲しさが個人的にはあります。アイドルとファンが交流できる点は否定しませんが、そのやり方が変な方向に行ってるな、と感じました。

また、女性や性的少数者に生きづらさが多々挙げられるのと同様に、男性にも生きづらさが存在する事も大変興味深く伺いました。
例えば悩みを相談しづらい風潮があるのではと言う意見です。男性が長男である場合、家を継がなければいけない場合があることや、「男は多くを語らず黙って突き進むべき」といったバイアスがかかっている背景があるため、こういった傾向になりやすいといった話が挙がりました。

私がもし男性として生きていたら、きっと様々なプレッシャーに疲れ果てていただろうなと感じます。男性目線から見ても現代社会は改善の余地があるといえます。

今回のお話会で個人的に特に心に残った話は性教育についてです。かつては保健の授業を男女で分けて女子のみが性教育を受けた方が多くいらっしゃったと思います。その後男子はいやらしい話をしているのではと考え、生理をからかうという悪循環に陥ることになります。

現在では小学校4年生から、男女一緒に保健の授業を受けている学校があるそうです。上の世代に行けば行くほど性についてタブー視する傾向があるように感じられますが、第二次性徴期や体が成熟してからも自分の体についてわからないことがあるまま、というのは難儀なことです。

また、トランスジェンダーの方にとっては手術やホルモン治療など、体の変化について切っては切れないものであることから、参加者の方からは第二次性徴期の前、できれば小学校低学年から性についての正しい知識を得る機会が必要だと訴える方もいらっしゃいました。私の知識・経験にはなかったご意見だったので、大変勉強になりました。

その他にも仕事、ファッション、家族の定義など、話は多岐に渡り、とても充実した時間を過ごす事ができました。

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