淋しい人へ
宙の天を見詰めて居るような目
物言わぬ寡黙な人は沈黙を守る
心で呟く事は
正しくなければならない
勤勉でなければならない
食事の時には喋るな…etc …
躾の記憶を重たく背負って
目の前に現れた勇者
槍一本で躾の記憶をつつく
(言葉一つで)
破天荒でニコニコと近付く
野蛮な奴に出会した咄嗟に逃げる
唱える呪文は
正しくなければならない
勤勉でなければならない
食事の時には喋るな…etc …
勇者はケラケラと笑いながら
気楽なお喋りを続ける
重たいだろう
下ろせよ
寡黙な人は逃げながら
確かに重たいと感じてみる
ひとつ下ろしたら軽く感じる
目に光りが射して眩しさを覚える
木陰で休んでみるか
風を感じて涼しい
あぁ~気持ちいい
沈黙は破られて言葉になる
勇者の声が風に乗って聴こえる
軽くなるから楽しいのさ
(心) 淋しい人へ
君は自由だ
追記
思い込み過ぎた躾の記憶
そんなに完璧でなくても良い
完璧主義程、完璧で無いことに
気付け無い
楽に生きよう
心の声に素直に