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17.娘中学生と母とのお別れ

中学受験の結果は公立中高一貫校は落ちて、地元の公立中学に通うようになった。入試の練習のために受けた私立は受かっていたけれども、そもそも行くつもりはなかったので。公立だったけれども制服やら体操着やらで20万くらいかかって、その当時はけっこうな負担感があったのを覚えている。  

娘が中2の時、暑い夏の昼頃父から慌てた様子で電話がかかってきた。母が倒れて救急搬送されたと。朝なかなか起きてこない母の様子を見に行ったら、既に意識がなかったそうだ。そのまま病院で死亡が確認された。脳出血で即死、67才だった。  

前日まで普通に生活していて突然のことで、当時は何がなんだかもうよくわからなかった。一年くらいは去年のあの時はと、思い出して寂しかった。

親が亡くなったときにすべきではないそうなのだが既に予約していたので、その年の夏はサイパンに行った。哀しみのなかでも娘がそばにいてくれることがとても心強かった。


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