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浴衣と着物の違いとは?

■浴衣と着物はここが違う!
形が似ているため、違いがわかりにくい浴衣と着物。どちらも同じに見える外国の方に違いを説明する際、言葉に詰まる方もおられるのではないでしょうか?ここでは、浴衣と着物の大きな違いをまとめてみました。
・起源の違い
浴衣の起源は、平安時代に入浴時に着用された「湯帷子(ゆかたびら)」だといわれています。蒸し風呂が一般的だった当時、湯帷子はヤケド防止や肌を隠す目的で着用されました。浴衣の原型が風呂着であった一方、着物は十二単の一番下に着用された「小袖」が起源とされ、いわば肌着の役割を果たす衣類だったようです。鎌倉・室町時代になると、袂(たもと)付きの小袖が着用されるようになり、着物と呼ばれるようになりました。
・着用場面や時期の違い
浴衣はカジュアル、着物はカジュアルはもちろん、セミフォーマルやフォーマルな場面で着用されます。浴衣を着用するのは、夏の時期(6~9月)だけです。着物は一年を通して着用されますが、夏の時期には裏地が付いていない単衣になり、冬の時期には裏地が付いた袷(あわせ)になります。
・生地・仕立ての違い
浴衣の生地は綿が主流ですが、着物の生地は絹が主流です。共通の生地素材には綿、麻、ポリエステルなどがありますが、保温性に優れたウールや通気性に優れたサマーウールは、着物の生地に用いられています。また、浴衣は裏地のない単衣なのに対し、着物は裏地の付いた袷と単衣の両方が存在します。
・着付けの違い
浴衣を着る際には、長襦袢をはじめ、帯揚げ・帯締め、足袋は不要。しかし、着物を着る際には、長襦袢、帯揚げ・帯締め、足袋の着用が求められます。さらに、浴衣の足元は下駄ですが、着物の場合には草履や雪駄、下駄を履きます。着物を着て下駄を履くときには、足袋を履くのが一般的です。

■浴衣を着物風に着こなせる?

夜の外出着にはピッタリでも、日中の外出に、浴衣を着て出かけるのははばかられるもの。そんなときには、浴衣を着物風に着こなすことができます。浴衣を着物のように着こなすには、長襦袢を着用して、襟元をきちんとした印象にすることが大切です。帯を選ぶ際には、半幅帯の中でも上品なものを選び、帯留めなどをプラスすると着物風になります。最後に、足袋を履くことで、日中のお出かけにふさわしい装いになるでしょう。

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