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失われていく「まちの魅力」

 首都圏のまちなかから、地元商店がどんどん消えていっています。先日も横浜の地下街に行ったのですが、以前あったブティックやカバン屋さん、とんかつ屋さんなど、地元のお店がすっかりなくなっていました。ショッピングセンターや郊外でよく目にする、ドラッグストアやファーストフードのお店が勢ぞろいです。「ここはどこのまち?」と思うほど、無個性な地下街になっていました。
 地元店がなくなってチェーン店が並ぶ状況は、都内の商店街では当たり前の光景になってきました。商店からすれば、苦労して商売するより賃貸する方が儲かるので、こうした動きがこの20年ぐらい続いています。チェーン店なら「そこそこ売れる」ので、デベロッパーも地主も地元店でなく大手企業に賃貸しているのでしょう。でも、お客側からすれば、どこでも見るようなお店が並んでいてるようなまちは、「わざわざ」出かけたり立寄る魅力を感じないのではないでしょうか。
 ローカライズとか地域密着とか、耳障りのよい言葉をよく聞きますが、地元店のないまちでそんなことが実現できているとは、到底思えません。消えゆく地元店をどうにか食い止めてほしいと思っているのは、私だけではないと思います。
 ちなみに、横浜の地下街では平日の日中にもかかわらず、地元の有名店、崎陽軒に、お客さんが行列をなしていました。


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