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春雑感

 ずっと続いていた諸々の大事雑事が片付いてきて、少し落ち着いた日々を過ごしている。まずは体調第一主義なので、朝のヨガと軽い腹筋、スクワットを再開。そして、忙しさにかまけてさぼり気味だったウォーキングにもしっかり時間をとっている。歩く速度も上げ、もはや散歩レベルではない。運動っぽくなった。最近初めて取り入れたのが半身浴で、もともと熱くてのぼせる感じが苦手でサウナなどとんでもなく、お風呂もカラスの行水だったが、美容家の友人からアドバイスを受けて、試してみることにした。低温でトライしているのだが、かなり血行がよくなった感じがするし夜もよく眠れるので、しばらく続けてみようと思う。少食だし体質的にあまり太るということがないのだが、身体がなんとなくゆるっとすると自分で心地よくなく、そうなってしまったらきゅっとしぼりたくなるのが常で、この春は引き締めるタイミングのようだ。

 今日は昼休みに歩いた公園の桜が九分咲きくらいで、花見客で賑わっていた。咲き誇る桜も綺麗だったが、私は足元に咲いていた真っ白い鈴蘭と水仙に見惚れてしまった。寂しそうで、けれども、きりりとしている様子が好きである。

 林芙美子紀行集を聴いている。すごくいいなあ、こんな旅をしてみたいと思わせてくれる。女一人で、どこへでもゆく。尽きない好奇心。何事にも怖けない。どんな相手にも真向から相対する。苦も楽も受容する強くて柔らかい感性。誰も真似できないような表現で世界を受け入れている。四十七歳没。

 旅はよく人生に喩えられるけれど...
私も今更ながら、たくましく生きていきたいと思った。精一杯働く。芙美子は、日々思い切り働くことで爽快感をえていたようである。単にお金を稼ぐ、ということではなく、働く。身につけてきた自分の能力を発揮して、創造し、生み出し、誰かを何かを救う。

 そして、もしお金に余剰があるのなら/余剰が生まれたなら、それをどうするのか、何に使うのか。自分ひとりにかかるコストなんてたかが知れているのだから。その先、目線の先に何が見えるのか。自分を中心とした輪があるとすれば、どこまで輪の大きさを広げた景色が、そこにいる人々が見えるのか。後悔しないように、自分にできる限りのことをする。残りの人生、おまけのような私の人生だけれども。

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