雲見温泉散歩
遠い温泉に行きたくて、でも長い休暇は取れなくて。車がなくても行かれる秘湯があればいいなぁと都合の良い考えを何となく持っていたのです。
種明かしをすれば、単純です。この本の中から、ずいぶん昔行った”おぼろげな記憶”しかなかった雲見温泉を選びました。
下田駅のバスターミナルから1日1本しかない、マーガレットラインを走る堂ヶ島行きのバスに乗り込みます。
初めは住宅街、そして伊豆の山の中の国道を走ります。そのうちに、海沿いの道となりいくつかの港を経由します。
誰も降りず、誰も乗り込まず。
再び木々の間の道を通り抜けて…
開けた明るい場所は雲見温泉です。降りたのは、隣の「雲見浜」バス停。
宿のおかみさんのお迎えを受けて、すぐ近い「雲見園」にチェックインしました。
さてと、雲見のまちを歩きましょう。
おかみさんに、まちのスタンプラリーを教えてもらいました。2箇所以上のスタンプでプレゼントが当たる抽選に応募できるとか。
雲見浜周辺では、2箇所あるとおすすめされて、さっそく散歩に出かけます。
まずは、雲見大橋たもとに鳥居がある、雲見浅間神社の拝殿を目指します。烏帽子山自体が神社なのです。誰もいない石段を登ります。普段の運動不足が悔やまれます。やっとたどり着いた拝殿でお参りして、鳥の巣箱を利用したスタンプ入れから取り出して、1スタンプ、ゲット!
ここで降りたら、もったいない。けれども、この先は、こーんな石段を登らればなりません。
うーん…
ひとまず、奥の展望台に行こう。
そう、あの頂上に続いているんですよ。それは、素晴らしい眺めだそうです。そうは思うのだけど…
現在の位置は、本当に崖の上。
柵もない断崖絶壁の上から海を眺めました。
チキンなハートの私は、これで精一杯です😢
再び、拝殿に戻りました。
うん、行けるところまで登ってみよう!
頑張ろうと思ったものの、やっぱり途中でギブアップ。急角度の石段は手すりが命綱ですが、少しぐらつく場所があったりして。「コワイ」と思ったら、止めておいた方が良いですよね。
後でおかみさんに聞いたところ、この石段が最もキツイらしいです。それを超えたらもう少しなのだと。
元気があれば、挑戦した方が良いです。けれど、オフシーズンの場合、誰もいないので、万が一の時に誰も助けてくれませんので、そこは、まぁ…
雲見浜に戻ってきました。
砂に埋もれながら歩いて、「雲見くじら館」方面を眺めると・・・
くじら館の手前の低い壁に何か書かれている?
富士の見える「足湯」でした!これは入らねば。
うーん、ぬるい。しかも、お湯が溜まり切っていない。源泉から繋がっていると思われる細いホースからチョロチョロとお湯が出ているようです。が、溜まっていない。
でも、関係なく靴と靴下を脱ぎ、足を伸ばしてお湯に浸かりました。足首までだけど。石の色が変わっているからわかりにくいけど、水深10cmあるかどうかなのです。
それにしても日差しが強いし、暑い。本を持ってきてるけど、読む気がしない。足湯に浸かりながら読書は憧れだったけど断念・・・
今回、足湯は調べていなかったけど、最近は温泉地に行くと必ず携帯する「手ぬぐい」で足を拭きます。これはお役立ち。
2スタンプ目は、雲見くじら館の受付横にありました。入館しなくてもスタンプはOKです。ちゃっかりスタンプを押して、受付の方にスタンプラリーの用紙を提出しました。写真、撮り逃してしまったので、証拠なし。ところで、なにが当たるんでしたっけ?
次は温泉街めぐりへ行きましょう。
細い路地を覗くのが楽しい。
高架になっている国道が見えますね。
どこをあるてもこんな感じです。大きな温泉旅館やホテルはなく、小規模旅館か民宿は何軒もあって、商店は少ないようです。どこまで歩いていくか迷ったので、散歩は切り上げました。
本日の宿に戻って温泉に浸かりましょうか。
そして、翌日の朝、雲見の海を遊覧した後の散策です。
鳥居のほうではなく、想い出岬(海の展望台)の方へ歩きます。
海の色が場所によって全然違う。
わぁ、こんな色が見られるなんて!
着きました。岬の先端です。
気持ちの良い場所です。
しばらくぼんやりと海を眺めたので、戻ります。
浜に戻りました。どうしても富士山を探してしまう。
この時間、富士山が一番よく見えました。やはり、肉眼で見るのと写真では違いますね。真冬なら、もっと空気が澄んでキレイにはっきり見えるのかも。
今日の足湯にはお湯がたっぷり。浸かるべきは、今日だったようです。
雲見くじら館の壁にある看板、いいねぇ。
そして、雲見浜、雲見の街は松が素晴らしいと思います。大きく立派で松葉が美しいのです。松を大切にしているのでしょうね。
本当に日本の海岸、という感じです。
名残り惜しいけれど、もうそろそろ帰る時間です。帰りのバスも1日1本なので、逃すことはできません。少し早めにバス停に着いたのに、時間になってもバスは来ません。見逃すはずはないけど、1本しかないバスに置いてきぼりにされたかと、少々気弱になったりして。なんのことはない、数分遅れただけでした。
では、また