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授業づくりや教材研究を助けます

 国語の授業は大変です。
 他の教科であれば、教える内容が大きく変わることはありません。分数は必ず教えます。関東平野や紀伊半島がなくなりません。be動詞を教えない英語の授業はないでしょう。
 ところが国語は教科書会社が変わると、教材がガラッと変わります。そこまでいかなくても、教科書の改訂で新しい教材が登場します。これまで読んだことのない作品や文章を授業で扱うことになります。ここからも明らかなように、国語科は「教材を教える」のではなく、「教材で教える」教科なのです。
 初めて扱う教材だからといって、書いてあることを確認していくだけの授業では面白くありません。魅力的な授業であるためには、教材が読めていなくてはなりません。
 教材が読める? 
 文字が読める、意味がわかる。このレベルでは、教材が読めていることにはなりません。教材の組み立て(構成)、表現の工夫や仕掛け……これらが見えてくると、授業が面白くなります。どうやったら子どもたちがそれを見つけてくるだろうか。どのような発問をすれば子どもたちが生き生きと授業に参加してくるだろうか。授業づくりを考えていくのが楽しくなってきます。
いま教員の働き方が問題になっています。忙しくて教材研究にまで手が回らない。日々の授業をこなすだけで精一杯。そういった声がたくさんあることも知っています。
 でも、それに負けずに授業を頑張ってほしいと思います。少なくとも教師自身が楽しいと思える授業をしてほしいと思います。子どもたちが楽しいのであればいうことはありませんが、まずは授業者が楽しいと思うことが第一だと私は考えます。教師自身が楽しいと思っていなくて、どうして子どもたちが授業を楽しいと思えるでしょうか。
 学ぶことは楽しい!
 私は、心からそう思います。でも学校を取り巻く状況、そして先生方の置かれている現状は、学校の楽しさや学びの楽しさからはほど遠いところにあるのではないでしょうか。
 だからこそ、いやそういう状況だからこそ、少しでも楽しい授業が出来るようにしていかなくてはならないと思います。そして楽しい授業をするためには、教材研究や授業準備に時間がかかります。しかし授業のよいところは、すべて自分のオリジナルでなくてもよいところです。他人の教材研究や授業案を元に授業をしても、盗人とは言われません。つまり、教材研究や授業案を自分一人でやらなくてもよいのです。
 私は、これまで40年以上国語教育に携わってきました。大阪の府立高校や私立の高校で、京都の私立の小学校でも、そして大学での教員養成にも関わってきました。その蓄積や成果を生かして、現場の先生方の教材研究や授業のお手伝いをしていきたいと思っています。
 仕事によってはお金をいただかないものもあります。ケースに応じて相談させていただきます。遠慮なくお声がけ下さい。
 
【仕事の内容】
1 学校やサークル・勉強会などでの講演など
2 研究授業の助言・指導
3 教材研究や授業についての助言・指導
4 教育に関わる指導・助言やお手伝いなど
 
  *小・中・高すべての校種に対応します
 

これまでの私の主な仕事

【単行本】
単著  「舞姫」の読み方指導 (明治図書) 1991年
単著  日本語の力を鍛える古典の授業 (明治図書) 2010年
共著  高校・詩の読み方指導 (明治図書) 1993年
共著  「セメント樽の中の手紙」の読み方指導 (明治図書) 1994年
共著  2008年版学習指導要領を読む視点 (白澤社) 2008年
編著  小学校国語科「言葉による見方・考え方」を鍛える物語の「読み」
    の授業と教材研究 (明治図書) 2019年
編著 小学校国語科「言葉による見方・考え方」を鍛える説明文・論説文の
   「読み」の授業と教材研究 (明治図書) 2020年
編著 中学校国語科「言葉による見方・考え方」を鍛える小説・説明文・論
   説文の「読み」の授業と教材研究 (明治図書) 2021年  など
 
【論文】
「山月記」 虢略汝水そして商於-その地名を読む 
        「月刊国語教育」1993年6月号(東京法令出版)
「蘭」(竹西寛子)における二つの時間  
       「解釈」2002年一・二月号(第48巻 第1・2号)
青白い世界と赤黒い世界の中で─「なめとこ山の熊」小論 
       「解釈」2005年七・八月号(第51巻第7・8号)
西郷文芸学理論に関する一考察─同化・異化概念の検討を通して
      「教育学研究紀要」2005年第52巻(中国四国教育学会)
「ゆれる」発問のある授業 
 「教育方法35学習意欲を高める授業」(日本教育方法学会編図書文化)
  2005年
古典教育のための一試論 ─『奥の細道(平泉)』を教材として─ 
      科学的「読み」の授業研究会研究紀要12号 2010年
教材研究としての『レキシントンの幽霊』(村上春樹)論─ショート・バー
  ジョンを中心に  科学的「読み」の授業研究会研究紀要15号 2013年
「一つの花」(今西祐行) 成立過程の考察 ―「コスモスの庭」から
  「一つの花」へ  「読み」の授業研究会研究紀要16号 2014年
説明的文章における「要約」「要旨」とは何か 
      「読み」の授業研究会研究紀要17号 2018年
物語・小説における一人称の〈語り〉の考察 ――『帰り道』『少年の日の
   思い出』『握手』『小さな手袋』の〈語り〉を考える   
              大和大学研究紀要第7巻2021年3月 
小説における〈語り〉の考察 -『盆土産』『走れメロス』『故郷』の
  〈語り〉を考える-  大和大学研究紀要第8巻2022年3月 
物語教材「海の命(いのち)」の成立過程および教材の考察 
 -「一人の海」、絵本『海のいのち』から教材「海の命(いのち)」へ- 
             大和大学研究紀要第9巻 2023年3月
物語教材『たずねびと』(朽木祥)の授業実践のための一試論 
             大和大学研究紀要第10巻2024年3月 
 
【教科書の指導書】
1 筑摩書房「国語Ⅱ」「檸檬」(梶井基次郎) 1995年
2 教育出版「新編国語Ⅰ」「羅生門」(芥川龍之介) 1998年
3 教育出版「新編国語Ⅱ」「ナイン」(井上ひさし) 1999年
4 筑摩書房「新現代文」「檸檬」(梶井基次郎)     2004年
5 筑摩書房「新現代文」「デューク」(江國香織)  2004年
6 教育出版「中学国語1伝え合う言葉」「風少年」(小檜山博) 2006年
7 筑摩書房「国語総合改訂版」「セメント樽の中の手紙」(葉山嘉樹)
                             2007年
8 教育出版「中学国語1伝え合う言葉」「風少年」(小檜山博) 改訂版
                              2012年
9 筑摩書房「精選現代文B」「家」(アゴタ・クリストフ)  2014年
10 教育出版「国語総合」「精選国語総合」「ものとことば」(鈴木孝夫)
                              2017年
11 教育出版「新編国語総合」「デューク」(江國香織)    2017年
 
【著作集の編集】
柴田義松教育著作集 全8巻 (学文社)  2010年8月 編集委員(第6巻「授業の原理」の編集解題を担当)
 
【問題集の作成】
セオラム現代文1~4(京都書房) ほか
 
(学歴)
名古屋大学文学部哲学科社会学専攻 昭和55年3月卒業 
大阪教育大学大学院教育学研究科国語教育専攻 平成19年3月修了  修士(教育学)
 
連絡先 kumasan*kawachi.zaq.ne.jp
アドレスは、以下の変更を加えて下さい。
 *のところを@に直し、「kumasann」のあとに「888」を追加する
 
 

 
 
 

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