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受験国語あれこれ vol.1 漢字力アップのコツ 成功する学習法と効果的な復習方法

はじめに:漢字力アップの重要性

中学受験における漢字学習は基本的で重要な要素です。
特に、国語だけでなく他の教科でも読み書き力が活かされるため、漢字の意味を正確に理解し、読み書きを習得することが大切です。
そして、中学受験の国語では、ほぼ全ての中学校で漢字問題が出題されます。

そのため、受験で出題される範囲の漢字を日頃から少しずつ覚え、しっかり準備する必要があります。確実な得点源となる漢字学習は、早いうちから対策を始めることが重要です。

しかし、漢字学習は覚えることが多く、応用問題に早く進もうとするあまり、基本の漢字勉強がおろそかになってしまいがちです。
しかも、地道に学習を進める必要があり、さらに国語の漢字は配点が低いです。
そのために勉強を後回しにしてしまうことが多々あります。

中学受験で出題される漢字は1,000字以上もあり、地道な勉強だけでは効率が悪く、子供たちの負担が増えてしまいます。だから、効果的な学習法を取り入れ、効率よく漢字をマスターすることを保護者の方々は求められます。

この記事では、中学受験漢字学習のポイントと効果的な方法について、自分なりにまとめてみました。

1章:文章を読む習慣と効果的な取り組み方

まずは、基本の漢字をしっかりと身につけることが大切です。
これには、日常生活で使われる漢字や、教科書に出てくる漢字を中心に学習を進めていくことが効果的です。
一度覚えた漢字も、定期的に復習を行い、忘れずに維持できるようにしていかなければなりません。

文章を読む習慣をつける

また、文章を読む習慣をつけることが、漢字習得に必要不可欠です。
以前は、新聞を読むことで時事問題対策にもなり、朝刊一面だけでも毎朝読むように伝えていました。

しかし、現在は新聞を読む家庭が減っており、塾代などで出費が増える中で新聞購読をお願いするのは難しい状況です。

そこで、代替案として、インターネット上のニュースサイトや電子書籍を活用することをお勧めします。無料で読める記事や書籍も多く、手軽に取り組めます。
子どもたちには、興味を引くトピックやジャンルを選んで読むことを促し、自然と漢字に触れる機会を増やすことが重要です。

子供たちが選ぶと、漫画やゲームなどの勉強に関係しない記事ばかりを読むという方もいるでしょう。当然、それはあり得ることです。
また、大人しい子には、自分で選ぶということをなかなかできない子も良く見受けられます。

保護者のサポートと適切なトピック選定

そういった場合、保護者の方が一緒に選ぶことが重要です。

まず、子どもの興味や関心に沿った記事や書籍を一緒に選んであげることで、読むモチベーションを高めることができます。ゲームやアニメ・漫画の記事だけではなく、それらに関連する歴史や科学、技術、芸術などの幅広いジャンルに触れる機会をつくります。

また、定期的に子どもたちと一緒に読んだ記事や書籍の内容を話し合い、感想や意見を共有することで、コミュニケーションを図り、読解力や表現力を養うことができます。これにより、子どもたちの興味範囲が広がり、自然と漢字に触れる機会も増えていくでしょう。

つまり、保護者の方が積極的に関与し、子どもたちの読む内容をサポートすることで、適切なトピックやジャンルを選ぶ力を育て、漢字学習にも効果的に取り組むことができます。
さらに、中学入試では、国語だけでなく社会科学や理科などの教科でも、漢字が読めることが大きなアドバンテージとなります。適切なトピックやジャンルを選ぶ力を育てることは、中学入試の対策としても役立ちます。

例えば、歴史や地理に関する記事を読むことで、漢字だけでなく、それらの教科の知識も同時に身につけることができます。
また、科学や技術に関する記事を読むことで、理科の専門用語や漢字を自然と覚えることができます。
このように、興味を持ちながら幅広いジャンルに触れることで、中学入試対策にもつながる知識を身につけることができるのです。

最後に、漢字学習の効果を最大限に引き出すためには、継続が大切です。
保護者の方が子どもたちの学習をサポートし、継続的に取り組む環境を整えることで、漢字学習が中学入試の成功につながるでしょう。

2章:過去問題や模擬試験を活用した勉強法

漢字を覚えるにあたって、漢字の成り立ちや部首について理解することで、類似した漢字の違いや新しい漢字を覚える際の助けとなります。
部首を利用して漢字を分類し、効率的に漢字を練習できるようになります。他に、漢字を覚える際には、音読みと訓読みを理解しながら練習することで、さまざまな漢字問題に対応できるようになります。

また、皆さんも当然やっておられるでしょうが、過去問の漢字を研究することで、受験対象校の出題傾向や問題形式を把握することができます。
類似の漢字や同じ部首を持つ漢字が出題される可能性があるため、過去問を解くことで弱点の特定や漢字力の向上につながります。

他校の受験問題

さらに、他校の受験問題に取り組むことで、自分の受験対象校では出題されない可能性のある漢字も習得できます。
こうすることにより、幅広い漢字知識が身につき、どのような問題にも対応できる力がつきます。また、他校の受験問題に挑戦することで、異なる問題形式や出題スタイルに触れる機会が増えます。他校の問題を解くことで、自分の漢字力の弱点がさらに明確になります。
弱点がわかることで、より効果的な学習計画を立て、漢字力を向上させることができます。
模擬試験や過去問を活用して、実際の試験に近い状況で漢字力を評価することで、試験に対する自信を高めることができます。その際、過去問題や模擬試験の結果を記録しておくと後で活用できます。

ただし、他校の受験問題を解く際には、自分の受験対象校の過去問や模擬試験とバランスよく取り組むことが大切です。自分の受験対象校の出題傾向や問題形式に十分に慣れることが、試験対策には不可欠です。

定期的に復習

定期的に復習し、自分の漢字力を評価することも重要です。復習の際には、過去に間違えた問題や自分の弱点となる漢字を重点的に練習しましょう。
特に、復習の際には、同じ文章で漢字を再度学習するよりも、違う文章で出題された漢字を解く方が効果的です。これにより、状況に応じて柔軟に漢字を使いこなす力が身につきます。
この復習をする際に、記録を見直しながらすることで、より弱点の把握と覚えていない感じの習得がはかどります。

まとめ

本記事では、漢字学習の基本要素や効果的な方法について説明しました。
漢字の成り立ちや部首、音読み、訓読みの理解を深めることで、漢字学習の効率が向上します。
また、過去問題や模擬試験を活用し、他校の受験問題にも取り組むことで、幅広い漢字知識を習得することができます。
さらに、定期的な復習と自分の漢字力の評価を行うことで、着実な成長を実感できます。

漢字学習は一朝一夕で完了するものではありませんが、本記事で紹介した方法を取り入れることで、効果的に漢字力を向上させることができるでしょう。
最後に、継続的な努力が漢字学習の鍵であることを忘れず、自分のペースで進めていくことが大切です。どんな問題にも対応できる漢字力を身につけ、目標達成に向けてがんばっていきましょう。

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