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教育が根底から変わる。本当はこんなに楽だった!~教育現場の困難を乗り越えた教員の体験~ 前半

最近、教育者不足や教育関連の仕事を辞めて他の業種に移る人が増えているというニュースを目にします。
その背景には、教師に対するイメージが悪化していることが一因とされています。
長時間労働やいじめ、モンスターペアレントといった問題が取りざたされ、教育現場はブラックな職場という印象を持たれるようになりました。

国や行政、地方は教育現場の課題解決に取り組んでいますが、教育システムは複雑で、多くの人や機関が関与しているため、なかなか進展が見られません。

しかし、これからご紹介するのは、そんな行き詰まった状況に大きな希望となる、女性教員トミーさん(ニックネーム)の実体験です。
思考のテクノロジーにより「教育現場の困難を乗り越える方法」を見つけ、新たな可能性を見出しているトミーさんにお話を聞きました。

プロフィール
『トミーさん(ニックネーム)』
通信制高校サポート校 教員
新聞社に勤める父と、アパート・寮を経営する母の元に生まれる。中学時代は不登校を経験し、高校時代の先生の影響で大学文学部に進学。卒業後は大学の教授秘書やパソコンインストラクターを経験する。結婚を機に専業主婦となり、子どもの成長を見て働きだすが、家族の介護や娘の不登校をきっかけに退職。2019年より通信制高校に勤務し、現在はプログラミングや留学、後進の指導を担当し、生徒たちの能力開花をサポートしている。

☆interview☆
教育が根底から変わる。本当はこんなに楽だった!
~教育現場の困難を乗り越えた教員の体験~ 前半

通信制高校のサポート校で教師を務めるトミーさんも、もれなく職場の人間関係や、生徒や保護者の対応に苦しんできました。もちろん生徒の成長を間近で感じられたり、一緒に感動を分かち合えたり、うれしい事もありますが、教育現場の厳しさは増すばかりで、「辞めたい」と思うことも度々ありました。

でも、現在では「本当はこんなに楽だったんだ!」と毎日を楽しんでいます。
トミーさんの変化は自身だけでなく、生徒や周囲の先生方、学校全体に大きな影響を与えています。
では、彼女はどのようにして辛い状況を乗り越え、学校全体を活気づけることができたのでしょうか?
<インタビュアー:銘苅美都子 ライター:宇崎明子/研究員>

目次
~前半~   
■厳しい教育現場。毎日が疲労の連続。

Q1.当時、学校はどんな状態でしたか
Q2.何にストレスを感じていましたか
Q3.職場の人間関係はどうでしたか
■本当の原因は、思ってもみないところにある

~後半~
辛い状況をつくり出していたのは自分だった!?
Q4.辛い日々を乗り越えたきっかけ
Q5.人生を振り返り、見つけた答えとは
■「善悪・優劣を判断するものさし」で自分自身をも苦しめていた
Q6.ストレスの真の原因は自分の中にあった
Q7. 自分にオッケーを出したら、どうなったか
■学校って楽しい!本当はこんなに楽だったんだ。
Q8.トミーさんの変化で、生徒や学校はどう変わったのか
■同じ悩みを持っている人たちへ
編集後記】

■厳しい教育現場。毎日が疲労の連続。

Q1.当時、学校はどんな状態でしたか?

最近では通信制高校が一つの選択肢として認知されてきています。勉強だけでなく、自分のやりたいことを楽しみながら学ぼうと自ら選択し、受験する子どもたちが増えてきました。でも、まだまださまざまな事情を抱えてやってくる子どもたちが多く、たとえば、毎日学校に通うのが難しい子、授業のスピードについていくのが難しい子、コミュニケーションが極度に苦手な子、不登校の子などが、私の学校に来ています。
そういう子どもたちが単位をとれるように勉強をサポートするのが、サポート校の仕事です。

生徒は、課題を期日までに提出できなければ試験を受けることもできないため、教師の私たちは期日に間に合わせようと必死でした。
zoomを繋いで教えたり、生徒に付きっきりで指導したり、中には生徒の家に電話をかけて厳しい喝を入れる先生もいました。
 
でも、生徒は教師の指導スピードに追いつけなかったり、「早くしないと…」と焦る気持ちが負担になったりして、メンタル面で諦めてしまい単位を落としてしまう子もいて、単位を落とせば、次回はまたお金がかかるため、それが保護者のクレームになることもあり、保護者との仲が悪くなった教師もいました。

Q2.トミーさんは何にストレスを感じていましたか?

私もなんとか期日に間に合わせようと
・早くさせよう
・完璧にできるように
・漏れがないように
と、生徒にも周りのスタッフにも目を光らせていました。

でも、
・生徒の行動が遅く、進まない
・できない、やらない
・聴き洩らすし、間違う
・完璧どころか失敗する

それが大きなストレスになっていました。

Q3.職場の人間関係はどうでしたか?

生徒に対して「遅い!」と思っていた私も、上司からは「遅い!今頃そんなことを言っててどうする!」と厳しい言葉を浴びせられ、気分が落ち込むこともしばしばありました。
また、こうしたらもっと良くなるんじゃないかと上司に意見を提案しても受け入れてもらえなくて、悶々としていました。
学校から家に帰っても、気持ちが安らぐことはなく、家族の言葉に敏感に反応し、責められているように感じていました。学校でも家庭でも人間関係に疲れ果て、心も身体もくたくたでした。

上手くいかない事ばかりで、ちゃんと出来ない自分に落ち込み、「もう教師を辞めてしまおうか…」「離婚した方がいいんじゃないか…」と、思い悩んでいました。

心の中が混乱し、本当につらかったです。

でも、この辛い状況を”私自身がつくり出していた”ことを知っていったんです。

■本当の原因は、思ってもみないところにある

生徒が言う事を聞かないから、上司が、学校がこうだから、私に能力がないから、等々、いつも何かのせいにしていましたが、自分がその状況をつくり出していたことに気づいていくことで、どんどん気持ちが解放され、生徒も学校も変わっていきました。

後半では、トミーさんが、思考のテクノロジーで、自分を苦しめていた真の原因を知っていきます。
彼女が「コレだったのか!」と理解することで、現状を打破し、どんどん解放されていきます。

どうぞお楽しみにしてください!

☆後半へつづく
URL:
https://note.com/vast_eagle460/n/na29ef30812cc

<インタビュアー:銘苅美都子/研究員>
<ライター:宇崎明子/研究員>

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