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アップデートするシンデレラ 前編 【のり21】

私(まとや)は仕事上の影響もあって、日ごろ若手女流プロを気にかけている。そんな私にとって2022年にはじまったシンデレラファイトという大会はストライクど真ん中だった。

そしてシンデレラファイトは今年シーズン2への進化を遂げた

実はシンデレラファイトシーズン1の本戦参加者24名。うち、連盟所属選手は1名。たったの1名だった。

シーズン2で連盟選手の参加が解禁され、ほぼ全ての若手女流の予選参加が可能な大会になり、本戦参加人数も44名と大幅に増えた。

こういった特定のプロ麻雀団体が主催ではない完全オープンなタイトル戦は意外と少ない。

完全オープンらしき大会としては麻雀最強戦が思い起こされるけど、同大会はMリーガー依存症とも言える状態で、完全オープンとは年々かけ離れていっている。

ちょっと話は逸れますが、こんな団体の垣根を取っ払った大会ができるなら、団体対抗戦も復活できないかと思う。アトミックリーチをフリー素材化してしまうほど森山会長がオモローな存在として扱われ始めている今が千載一遇のチャンスだ。(そうなのか?)

さて、話を戻すと、シーズン1では合間に三麻が組み込まれていた。今年から見た人は なんじゃそりゃ と思うかもしれませんが、実はそれはそれで面白さがあった。あったのだけど、試合形式と勝ち上がり方式を固定したシーズン2の方が圧倒的に分かりやすかった。

解説陣のラインナップも劇的な進化を見せた

シーズン1では基本的にMリーグの各監督がゲストで参加。監督という立場もあって、言葉選びも当たり障りないものになり、若手女流の活躍の場という大会意義を通り越して、次期Mリーガーの品定め感 が薄っすら漂ってしまった。

それがシーズン2では白鳥翔、内川幸太郎二階堂亜樹松ヶ瀬隆弥と続き、麻将連合から忍田幸夫、元Mリーグ公式解説渋川難波、女流界頂点の一人 魚谷侑未、最後は麻雀解説の頂点とも言える土田浩翔が締めた。これを豪華と言わず、何を豪華と言おう。

シーズン2はこの解説だけでも価値があった

個人的希望になるが来シーズンは、桜蕾戦や女流桜花での解説も面白い勝又さん、女流対局での解説を見たことがない園田さん、そしてMリーグの解説さえもほぼやらない堀さん、こういった面々の解説も期待したい。

特に園田さんは自団体でも、何らかのポリシーがあるのか女流リーグを解説する姿をほぼ見たことがない。こういった場で園田さんが紡ぐ言葉を聞いてみたい。

また、スタジオの解説以外では丸山さん・瑞原さんなどの同時ミラー配信も面白かったのも収穫のひとつだったと思う。

決勝戦の試合形式はシーズン1から1試合減って2試合制となった。これはシーズン1の決勝戦で 最初に2連勝が発生してしまい3試合目がスカスカになるという事態になったことが原因と推測する。

Mリーグと同じ順位点50を採用している以上、2連勝してしまうと3戦目に大差を付けられた他3選手の戦法が限定されて無理な手でも作らなくてはいけなくなる。制作サイドが最も恐れていた事態だと思うが、実際そうなってしまった。

そしてシーズン2は2試合制になり、最後の最後まで緊迫する戦いとなった。オーラスの新榮有理選手と木下 遥選手のマッチアップは後々まで語り継がれるような熱い戦いだったと思う。

続く

**次回!シンデレラファイトをさらに解剖していく!**

文案・編集 まとや  https://twitter.com/ymt_ism000
編集・脚色 のりべん https://twitter.com/dTV2174SfsVRpbG

★最後まで読んでいただき ありがとうございました★

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