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ライト層目線!Mリーグ2021ダイジェスト#5【11月第1週】

Day17 花まる子


11月1日 第1試合

サクラナイツは今季、今一つ乗り切れない内川プロ。格闘倶楽部からは今季4戦2勝も浮き沈みが激しい寿人プロ。パイレーツからは連対率100%の瑞原プロ、ドリブンズから丸山プロ。

ドリブンズが緊急事態。

10月21日の第1試合の丸山プロトップを最後に、男子メンバーが3・4・4・4・4着と5試合連続で逆連対。この圧倒的な不調により、ドリブンズ関連のSNSやyoutubeのコメント欄は荒れに荒れた。

流れを変えるべく再度丸山プロ自ら戦場に足を踏み入れる。ヘアスタイルには花がイメージされた装飾が施されている。これは花まる子の予感か?

試合は徐々に丸山プロと瑞原プロ2人のマッチアップになっていき、南3局に至って2人は100点差まで接近。

丸山プロが微差リード。そして迎えたオーラス。

丸山プロの手には2枚の発があった。トップへの特急チケット。残り2枚の発のうち1枚はドラ表示牌として存在しているので発は山1。

そんなことを考える間もなく、瑞原プロが第1打に「発」を打つ。

丸山プロ。。

ポン。。

しない!。。

しない?

なんとスルーだ

鳴き仕掛けを放棄して発を安牌に確保した。これはラス目の内川プロの上がりに運命を託す選択。

この時の丸山プロの手は悪くなかったと思った。この発スルーは意見が分かれる選択だったかもしれない。

しかし、この判断が吉と出る

思惑通り内川プロの手が進み、リーチをかけたのだ。それにより瑞原プロが浮き牌の字牌を抱えざるを得なくなった。一方、丸山プロは100%安全な発を2枚もっている。ラス親の寿人プロまでもが降りの雰囲気。

その後、リーチ時には山6あった内川プロの当たり牌も続々吸収され、後は流局を迎えるだけとなった。

ドリブンズ勝利へのカウントダウン

そして無事に流局を迎え、丸山プロが勝った。止められなかったドリブンズの流れを再び丸山プロが止めた。

丸山プロに喜びの表情はない

唇をかみしめ、ややうつむき加減で目を閉じた。

個人も2連勝だが、そんなことはどうでも良かったか。

丸山プロ、大仕事をやってのけた。

瑞原プロは惜しくもトップを逃したが、4戦連続2着でポイントを持ち帰ることに成功。今までの2着と違い、トップが狙える2着であり、内容は良くなっている。



11月1日 第2試合

サクラナイツから前回2勝目をあげた堀プロ。格闘倶楽部は早くも今季5戦目となる伊達プロ。パイレーツから小林プロ。ドリブンズから丸山プロトップのバトンを受け取る師匠の村上淳。ただいま3連続箱ラス中。

試合は小林プロが瑞原プロの好ゲームを引き継ぎ、追い上げる堀プロを抑えて今季初トップを獲得した。

小林プロは特段大きなあがりはなかった。積極的に副露して小さな手を上がり続け、トップとなった。

この局の村上プロはどうなったのか。

東3局で七対子でリーチした後、当たり牌を掴んで小林プロに放銃。東4局ではガマンにガマンを重ねて平和・赤・赤・ドラを聴牌してリーチするも同順に小林プロに自模られる。南1局はタンピン・赤・ドラの好形から7sを勝負するが小林プロに放銃。南3局では伊達プロリーチ直後に村上プロも平和・ドラ・赤・赤を聴牌。9sを切ってリーチを宣言するがこれが当たり牌。南4局は一向聴まで手を作るも伊達プロの当たり牌を掴んで一発放銃。

特に東4局だ。聴牌までの過程が苦しかったにも関わらず大物手を聴牌するまでは「復活」を予感させた。そこまで持っていったのは流石だった。

しかし、そこでの放銃。これは痛いじゃすまない激痛。

しかし、元気に「はい」と答える村上プロを見て涙が出そうになった。いや、泣いた。最後の放銃も裏さえ乗らなければ箱下ではなかったが乗った

2枚のった

4連続の箱ラス。

神様は長期の旅行に出かけたらしい。



Day18 ラスボス


11月2日 第1試合

フェニックスからは前試合で石橋プロとのデッドヒートを制した魚谷侑未、ABEMASからは2戦連続で捲られ2着の松本吉弘、風林火山からは、前戦で圧倒的に不利な枚数からハネマンを自摸って逆転トップを獲得した二階堂瑠美。

雷電は、その瑠美プロの逆転を受けて破れた瀬戸熊プロだが、この試合は魅せた。

南4局オーラス2着で迎えた瀬戸熊プロが七対子を聴牌し、待ち牌選択で地獄待ちの南を選んでリーチをかける。このリーチは自摸でなければトップを逆転できない。しかもすぐさま、瑠美プロもリーチで追いかけてきた。山1の瀬戸熊プロ、絶体絶命。

しかし、この日の瀬戸熊プロはすごかった。

一発でラス牌の南を自摸ってしまったのだ。稲妻トルネードツモ!!しかも、裏ドラ2枚までのせて逆転トップ獲得。この一撃で雷電は6位に浮上。自身のファンの誕生日を祝うトップでもあった。

一方、瀬戸熊プロにまくられたのが松本プロ。オーラスでの捲られは3戦連続。蛇足だが、今回は勝又プロによるものではない。

バースデー登板のフェニックス魚谷プロほ3着だったが素点3万点を確保。

南3局。5巡目で七対子イーシャンテン時、長考の上メンツ手のリャンシャンテンに戻す。自力で役牌の発をツモり、聴牌時した時も純カラのシャンポンではなく、山に残っていたカン5mを選択。瑠美プロの先制リーチも長いこと凌ぎきり、発・ドラ・ドラ・赤、12000点をものにした。

細い道を何とか通り抜けて掴んだオリジナルな和了だった。



11月2日 第2試合

ABEMASからは前戦で日向プロの仇を討ってトップをとった多井プロ、フェニックスからは第12節で高宮プロの猛攻の中2着を確保した近藤プロ、風林火山からは第13節で松本プロ捲って2勝目をあげた勝又プロ、雷電は、2連敗中と不調の黒沢プロ。重厚なメンバーが揃い、上がりも少なく、重厚といえは重厚。地味といえば地味な試合となる。

試合は南1局で七対子・ドラ4をダマで張っていた勝又プロが多井プロから打ち取り、ほぼその一発でトップをとった。

多井プロは南2局の親番も落ちた時点で箱ラス寸前まで転落。

しかし、そこから底力を見せた。

まずは、南3局でリーチ・七対子・裏裏8000を上がり、南4局では3巡目に聴牌が入った勝又プロに対し、多井プロはリャンシャンテンだったが、そこからリーチにこぎつけ、勝又プロを降ろし、黒沢プロからリーチ・タンヤオ・ドラ・ドラ・裏一の8000点を打ち取る。

終わってみれば2着目迄浮上。さすがラスボス。簡単には負けない。

フェニックス近藤プロはひたすら我慢の展開が続いた。東3局でリーチ・七対子3200点を上がったが、その後上がれずで4着。

近藤プロの今季初勝利は次回以降に持ち越された。

黒沢プロは3連続4着は免れたが、3着まで。



Day19 でかすぎだよ


11月4日 第1試合

格闘倶楽部は前試合で格闘倶楽部での初勝利を飾った滝沢和典、パイレーツは第16節で惜しくも魚谷プロに競り負けた石橋伸洋、風林火山は前節で伊達プロとのデッドヒートで2着となった亜樹プロ、雷電は前戦、堀プロに追いつかれて同点トップとなった本田プロが登板。

試合は、東1局から本田プロとのめくり合いを制した滝沢プロが、親番で4000オール・6000オールを含み5連続であがり続け、東2局で7万点を超え、その後は逆転されることなくトップを獲得した。

滝沢プロは+82.6ptの大量加点に成功し、個人も連勝。

この試合、亜樹プロの打牌が光った。オーラス2着目の亜樹プロ、ラス親だったが3着目で浮上を狙う石橋プロの当たり牌6sを聴牌を崩しながらびた止め。

その結果、3面待ちであった石橋プロに本田プロへの当たり牌を掴ませた。2着ではあったが、大きい一打だった。



11月4日 第2試合

パイレーツからはここ4戦、連続2着が続く朝倉康心、格闘倶楽部からは4・1・4・1・3着とアップダウンが激しい佐々木寿人。規則どおりなら今日はトップの順番。風林火山は第18節で瀬戸熊プロにリベンジを受けた二階堂瑠美。雷電からは第14節で天和チャンスをみせてくれた萩原聖人。

試合は寿人プロが勝利しタキヒサリレーで同日連勝。タキヒサ連勝は今季2回目。オーラスのリーチ・一発・タンヤオ・赤からの裏・裏12000点が大きかった。

萩原プロ曰く「でかすぎだよ」と言わしめた一打。

放銃となった8sが危険なことは萩原プロも十分に分かっていた。なにせ、リーチの寿人プロの河には索子がほとんどなかった。しかし、自らもドラドラを抱えた勝負手で、思い切って勝負に出たのは誰も責められない。

この試合、瑠美プロのヘアスタイルがとてもかっこよかった。東京リベンジャーズのイケメン風に決められていたが、この髪型をしてサマになるのは松雪泰子か二階堂瑠美ぐらいなものだろう。(個人的感想)

試合もほぼほぼトップを獲得できる内容だったが、オーラスの寿人プロの高すぎる上がりによって2着に。朝倉プロは展開が向かずに危険牌の回避に終始する展開だったが、細かいあがりを拾ってラスを回避した。

寿人プロトップの影で4着となった萩原プロのインタビュー。はらわた煮えくりかえるぐらい頭に来ていたし、チーム的に気持ちも重かったと思われるが、明るく、元気に寿人プロを巻き込みながらインタビューを受けた。裏をのせた寿人プロに、いくらなんでもでかすぎだと苦言を呈して笑いを誘った。



Day20 肉を切らせて


11月5日 第1試合

ABEMASはここ2戦連続3着とややおとなしい白鳥翔、フェニックスからは前戦でMリーグで初の4着をひいた東城りお、サクラナイツから前節、小林プロに押し切られて2着の堀慎吾、ドリブンズからは不本意な2連続4着中のたろうプロが登板。

第1試合はたろうプロが復活の1勝をあげた。

南3局たろうプロの親番。10巡目に場に切られていないドラの中を切って東城プロに鳴かせた後、フリテンの4sを自模りなおして1300オールを上がった。「肉を切らせて骨を断つ」というような打牌だった。

堀プロは南2局にほぼラスに近い3着目だったが、好形の聴牌が見込めるにも関わらず北単騎に構え、2着目の東城プロから一発で引き出したのはすごかった。一枚切れの北。止められるはずもない。

それでもフェニックス東城プロはオーラスで中・ドラ・ドラ・赤の親マン確定リーチを入れるが、白鳥プロとのめくり合いで敗れて4着。2連続のラス。最初はダマ聴に構えたが、白鳥プロのリーチを見て、無筋の6sをプッシュして追いかけた積極性が印象的だった。



11月5日 第2試合

フェニックスは前節ひたすら我慢の展開も4着で終わってしまった近藤誠一、ABEMASは第16節でリーチがことごとく打ち砕かれてしまい4着となった日向藍子、サクラナイツはここ2戦連対を外してややおとなしい沢崎誠、ドリブンズはエース園田賢がたろうプロトップのバトンを受け取った。

試合は園田プロが自在の麻雀を見せてトップ獲得。ドリブンズが同日連勝を決めた。

東3局に1・4mの両面で聴牌したが、どちらで上がっても一盃口という珍しい手をものにしている。この時の手順が柔らかく、きれいであった。

そして勝利者インタビュー。元々のしゃべりの上手さと快勝の勢いが融合した軽快かつ非常に長いインタビューとなった。レポーターの松かよさんが圧倒されて「お元気そうで良かったです!」とコメントしたのが印象的だった。

フェニックス近藤プロは東1局でメンホン七対子を南単騎で早々に聴牌したが、自風が南だったこともあり、7巡目に西単騎に変更。この段階で西も南も場に見えていなかったが、実は厳しい選択であった。

南は山3あったが、西は沢崎プロが暗刻で手に持っていたのだ。フェニックスファンの悲鳴が聞こえる。

皮肉にもすぐ南が沢崎プロから切られ、ほどなく、近藤プロが沢崎プロの当たり牌を掴まされ放銃となってしまった。

ドリブンズはマイナス100点台に復帰。フェニックスは7位に順位を落とし、8位ドリブンズに70pt程度の差まで詰め寄られてしまった。


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