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ライト層目線!Mリーグ2021ダイジェスト#18【2月第1週】

Day67 風も吹いてきた


1月31日 第1試合

サクラナイツから内川幸太郎。前戦は沢崎プロとのコンビで連勝を決めたがトータル25ptの個人18位はまだまだ物足りない。ABEMASから白鳥翔。前節は沢崎プロに上手くやられてしまい3着。格闘倶楽部から佐々木寿人。日を跨いでの連投だが、直近7試合トップがなく逆連対が続いている。パイレーツから瑞原明奈。こちらは直近7試合全連対、内5勝。個人ポイントは334.4ptとなり、ついに首位に立った。

そして、この試合も瑞原プロが制した。これまで、戦略を駆使しながら粘り強く戦っていたが、この日はついに瑞原プロに追い風がまで吹いてきた。

東1局1本場ではリーチ・一発で内川プロから8000点を直撃。
東2局2本場ではリーチ自模の2000-4000。
東3局3本場ではまたもや内川プロから8000点を直撃。
東4局0本場の親番では、中を鳴かず、3・6sのチーテンも取らず、リーチをかけて4000オールをつもり上げる。
東4局1本場では内川プロとのリーチ対決を制して18000点を直撃。
東場の1~4局を全てマンガン以上で上がり、79600点稼がれたら今の瑞原プロは逆転できない。

南場はムリすることなく66100点を持って試合を終わらせた。

パイレーツ全体のデジタルな雀風からすると、戦略と高打点を交えた瑞原プロの打ち筋は今や異質に見えるが、この戦いぶりであれば船長小林プロも何も言うことはないだろう。

シーズン当初に比べると、瑞原プロの愛らしい表情から、シリアスな表情が増えた気もするが、インタビューでは身振り手振りを交えた、かわいい魅力を見せてくれた。


1月31日 第2試合

サクラナイツから堀慎吾。前節個人連投したが3・4着と不本意な成績を残してしまった。ABEMASから多井隆晴。ここ5戦で4連対1トップと復調気配。パイレーツから小林剛。ここ10戦で9戦登板しており、その全てが2試合目の登板。うち7戦で連対し4勝と好成績を残している。格闘倶楽部は伊達朱里紗。

2022年に入って伊達プロに勝利がなく4着が2回とやや停滞気味だが、この試合は多井プロと伊達プロのデッドヒートが繰り広げられた。

東2局で伊達プロが堀プロから裏・裏8000点の直撃。

東3局でも伊達プロが堀プロから高目12000点を直撃。
東4局2本場で多井プロが伊達プロから2000点を直撃。
東4局3本場は多井プロが小林プロから9600点を直撃。トップ逆転
東4局4本場で伊達プロが1000-2000をツモ上がり再逆転。
南1局で多井プロが堀プロから8000点をあがり、再々々逆転
南2局2本場で伊達プロが400-700を自模り、再々々々逆転

オーラスでは、堀プロが意地の1300-2600をツモって、小林プロを逆転し、最後の最後で3着に浮上して試合終了。

2900点差で伊達プロが2022年初勝利をあげた。

1月終了時点

Day68 志願の連投


2月1日 第1試合

風林火山から松ヶ瀬隆弥。ここ3試合のるみあき2勝でチームも上昇気配。ドリブンズから村上淳。今年に入り復調気配も、前戦で沢崎プロに敗れラスを引いてしまった。雷電から本田朋広。7位に順位を落としたフェニックスは魚谷侑未に浮上を託す。

この日の魚谷プロは気合120%

だが試合は厳しかった。

東4局で4着目となっていた魚谷プロ。4巡目に先制リーチの村上プロを凌いで11巡目にテンパイ。待ちは1・4p。ヤミテンで待つ。

村上プロは七対子のドラ3m単騎待ちだ。

魚谷プロが9pを掴んで動きが止まる。

長考

残っている筋は限られている。9pの筋はまだ出ていない。

降りた。

メンツの7sを落としていく。

そして村上プロから4pが切られる。

9pを押していれば。。というシーン。

魚谷プロはまさかの3連続4着となった。

トップは松ヶ瀬プロで、手堅く試合をまとめた。

ドリブンズ村上プロはオーラスで2着も狙えたが、チーム順位で当面のライバルになるフェニックスを4着にするべく鳴き仕掛けから上がりを決め、狙い通り3着を確保。フェニックスが4着をひいた。

この日、魚谷プロはこころに期すものがあった。



2月1日 第2試合

雷電から瀬戸熊直樹。ドリブンズから個人3連続2着中の園田賢。チーム2連勝中の風林火山は勝又健志を送り出す。

フェニックスは連投の魚谷侑未。

麻雀はやる気と気合で勝てるゲームではない。もし連敗すれば批判は免れない中、リスクを覚悟して連投を志願。

東2局の親番。瀬戸熊プロとのリーチ合戦に勝利して5800。東4局1本場でドラポンの勝又プロにリーチで対抗し2000-4000を決める。

南2局1本場・2本場でもあがりを決めてトップの足場を固めていき、南3局でも8000点を勝又プロから直撃。無事に魚谷プロトップで試合終了となった。

この局のトップインタビューで魚谷プロは

「今日めちゃめちゃ気合を入れてきたんで、一戦目ラスだったけど監督に出場を頼み込んだ。今日でもしダメだったら私はもうMリーグ出番がなくてもいい、というぐらいの気持ちで臨みました。」

とコメントした。

これは麻雀。極めて運の要素が強い。そこに一戦必勝の思いで試合に臨んだのでは、普通の人なら精神がもたない。それでも気合を入れるのが魚谷プロレスなのだ。

魚谷プロは今後も前だけを向いて戦うだろう。そこに存在する数々の”決意”に刮目すべし。


Day69 覚醒する高打点娘


2月3日 第1試合

サクラナイツは今年既に3勝をマークした沢崎誠。フェニックスは東城りお。直近2試合は連続3着と一息。ABEMASから久々の登板の日向藍子。雷電は前節魚谷プロに次いで2着に入り、日を跨いだ連投となる瀬戸熊直樹が登板した。

東1局に3000-6000をあがってリードした日向プロが、南2局でも海底でツモって2000-4000とリードを広げ、そのままトップでゴールした。

今季の日向プロは先制リーチは打つものの、その後空振りに終わるという展開が多かった。昨年末は、何をやっても勝てないのではないか?という雰囲気すらあった。

しかし、その不運も立ち去ってくれたか、この日の試合では好調さを見せ、+62.3ptのポイントを獲得。2019年レギュラーシーズから続く、各シーズン別のプラスポイントの連続記録にかすかな望みをつないだ。

沢崎プロが面白いコメントをしている。

東1局の日向プロと沢崎プロのめくり合いで、日向プロが引き勝った局面に「あぁ、今日は自分が一番良いんじゃないんだな」と感じたという。

日向プロの好調にいち早く気づいた沢崎プロであった。


2月3日 第2試合

サクラナイツから堀慎吾だが、ここ4試合連対を外している。ABEMASは白鳥翔が日向プロのバトンを引き継ぐ。雷電は早くも今季20戦目となる本田朋広。

フェニックスは茅森早香が登板する。

今季ここまでの茅森プロのトータルポイントは34.4ptのプラス。安定した戦いぶりだが、ポイントゲッターか、と言われると、そこまでの成績は残していない。

しかし、シーズンも2月に入ってチームも残り20戦強を残すのみ。ここから茅森プロはギアチェンジして、ポイントを積み重ねていく。

まずは東1局から先制リーチをかけて堀プロから5200点を直撃。

東2局も9巡目に聴牌してリーチ。これを一発で自模り、裏をのせて3000-6000と加点していく。

南1局。13巡目ながらカン2sテンパイの本田プロに、ドラの1sを押せば3・6・9pのテンパイの茅森プロ。

この終盤でドラ1sを押せるのか。。

1s

押した。そしてリーチ。

その勢いで6pもしっかりツモって、リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・ドラ・ドラの3000-6000を決める。高い。

高打点を打ち抜いた茅森プロが67.7ptのトップを獲得。チームはプラス圏に戻り6位。個人ポイントランキングでも102ptの9位に浮上した。

本田プロと堀プロはデッドヒートを繰り広げたが、最後は本田プロが300-500をツモって2着を確定させた。

2/3終了時点

Day70 ワシがやらなあかんやろ


2月4日 第1試合

そろそろ降格権から脱出したいドリブンズはここ5戦で4トップと絶好調の鈴木たろう。風林火山は前戦危なげなくトップを取った松ヶ瀬隆弥。パイレーツは久々の1試合目登板小林剛。なんだかんだこの5試合はトップから遠ざかっている。格闘倶楽部から復活が待たれる佐々木寿人が登板した。

試合は、久々に小林プロが快勝した。

第1試合の東2局2本場では一度切った8mを今度は手に残してリーチ。一発で高目の8sをツモって3000-6000を決める。

東3局では松ヶ瀬プロから混一色、一気通貫の3900点を直撃。

南2局でも3900点を親のたろうプロから直撃。

危なげなく試合を進めトップを決めた。

一方、寿人プロは厳しかった。

南3局で超大物手でリーチにいくもこれを上がれず。南4局では好形の中張牌の手組だったが微妙にイーシャンテンから手が進まず、まさかのノーテンで親番キープできず試合終了。

今年に入っての個人成績はトップなし、4着が5回は絶不調と言っていい。


2月4日 第2試合

パイレーツから瑞原明奈。ここ8試合全試合連対、トップ6回という圧倒的強さを見せている。ドリブンズは鈴木たろう連投で浮上を期す。風林火山は前戦快勝の瑠美プロ。格闘倶楽部は伊達朱里紗を起用した。

格闘倶楽部に危機が訪れている。

滝沢プロにこの日コロナウィルス陽性が判明。高宮プロは私病で手術となり戦線を離脱。寿人プロは絶不調。

残るは一人。伊達プロだ。

「ワシがやらなアカンやろ!」

という気持ちで気合十分だったらしい。(試合後のインタビューでの一言)

※伊達プロは時たま関西弁の声優声でボケてくれる。ファンには堪えられない、なんとも贅沢なABEMA放送。

さて、この日の第2試合に登板した伊達プロは、東場から上がりを積み上げた。

東1局から3000-6000を自模る。親被りは瑠美プロ。
東3局ではたろうプロのリーチに追いかけて一発ツモ。また3000-6000。親被りは瑞原プロ。
南2局では1000オールからの2900をたろうプロから直撃。
トップで迎えたオーラスはさくっと300-500を上がって試合を終わらせる。

伊達プロが城を守った。

そしてチームトップの7勝目をマーク。

2着の瑞原プロは驚異の9連続連対。この試合でも+8.6ptを獲得して個人ポイントも400ptを突破した。

ドリブンズたろうプロ連投だったが、3・3と逆連対。チームも4連続逆連対となった。1月中旬にはドリブンズ祭りが開催されたが、これは痛い。

2/4終了時点


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