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第63回、日本の少子化問題について反抗してみた

ママは小学4年生というアニメを紹介した手前、どうしても触れずにはいられないのが日本の少子化問題ですが、自分はこのアニメに感動しているからといって「子育てって偉大だよね。女性はやはり子供を産むべきだよね」とは全く思わないのです。

少子化問題の話になると必ずセットで出てくるのが「このままでは日本人は一億人を下回ってしまう。今の大人達を支える存在がいなくなってしまう」という話です。
まず前提として、何で日本人が一億人を下回ったらいけないのでしょうか?

1873年(明治6年)の日本の人口は、3340万人だったそうです。 江戸時代が終わった 明治維新(1868年)から100年後の1967年(昭和42年)に、日本の人口は一億人をこえ、 日本の人口は100年間で約3倍になったそうです。
日本の長い歴史の中で、日本人の人口が一億人を超えたのは、僅か50年程前の事になります。
人口の増加と高度経済成長期が重なる為、人口の増加が国の発展に繋がると考えている人が多いと思うのですが、知っての通り高度経済成長はバブルとなって弾けました。それは高度経済成長が、敗戦という屍を糧にした特異な異常成長状態だったからです。
経済の成長が異常だったのに、なぜ人口の増加は異常だとは誰も思わないのでしょうか?
世界の人口増加が問題視されているのに、日本の人口減少を問題視するのは矛盾をしていないでしょうか?
むしろ日本は、この50年で異常増加をしてしまった人口を、本来の適正状態に戻ろうとしているのだと思います。

子供が減少してしまったら、今の大人達を支えられなくなってしまうというという話で必ず出るのが高齢者を頂点としたピラミッド構造の人口図です。
でもこのピラミッド構造、維持をし続ける為にはネズミ算的にひたすら底辺のすそのを広げるしかないのですよね。数十年後には、それによってさらに増加する高齢者を支える為に、さらなる底辺の増加をしなければならない、無限の下方増加を唱え続ける有識者達。
ネズミ算はいつか破綻する物だって、誰にも教わらなかったですか?

「そんな事をいって、高齢者になった時に苦しむのはお前なんだぞ」というご意見はごもっともな話ですが、元より自分に楽な高齢者生活を送れるあてなどありません。もし仮に人口増加をする事で自分の老後が保証されるのだとしても、そんな事の為の人口増加なら、自分は望まないでいいです。

例え自分の世代が高齢者になった時に、地獄を見る事になるのだとしても、それで下の世代の負担が減るのなら、そちらの方がいいように思います。

人口減少を悪だという考え方を止めて、子供を育てる人達には手厚い保証をしつつ、子供を育てない人達にも人口を適正補正する為の大きな社会的役割を担っているのだという風に考えて、その生き方に称賛をしてもいいのではないかと思います。

自分は決して頭のいい方ではないですが、それでも人口問題に対する自分の考えは、多分的を得ているのではないかと思っているのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

さて問題です。この図を綺麗な三角形にするにはどうしたらいいでしょう?
1.下のすそのをもっと広げる。
2.上の部分をもっと削る。
3.そもそも三角形にしなければならないって問題に、従う必要があるの?

時には問題自体に反抗してみても、いいのではないでしょうか?

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