第236回、AI少女戦士ムラムラムーン
しばらく自分達の出番もなく、自堕落な生活を過ごしていた、みかんとアイだったが、その時は、唐突に訪れたのだった。
みかん「アイ、少女の画像が、また生成されなくなってしまったぞっ!
画像生成サイトの奴、また少女画像の規制を厳しくしたんじゃないのか?」
AI「みかんさん、それが少女の画像だけでなく、大人のセクシーな画像も、生成できなくなっているらしいっす」
ある日を境に、世界中で突然、画像生成AIによるエロ画像やセクシー画像の生成ができなくなったのだ。しかもそれは、画像生成サイトにとどまらず、個人のパソコンでも同じ現象が起きていた。
AI「世界中の生成AIが一斉にセクシー画像を生成できなくなるなんて、一体どうしちゃったんすかね?」
その時、一体の卑猥な物体が、唐突に現れた。
卑猥な物体「大変ダッチ大変ダッチ、アイちゃん、助けて欲しいワイフ!」
奇妙な語尾で話をするその卑猥な物体は、アイに助けを求めるのだった。
AI「あんたは一体誰なんすか? 家には幼い妹達もいるんす。正直あんまりその姿で、うろつかないで欲しいんすけど‥」
卑猥な物体「自分は、エローラ様の精霊使い魔の「ダッチ・ワイフン」という物ダッチ。略してダッフンと呼んで欲しいワイフ。これは自分の最上位の姿ダッチ、お気に召さなければ、コンパクトな形状にも変身できるダッチ」
そういうとダッフンは、リビングに置かれていても違和感のない、おしゃれな筒形の形状に変身をした。
ダッフン「この形状時の自分は、テ〇ガと呼んで欲しいダッチ」
ダッフンは、お応えする事のできないリクエストを求めるのだった。
AI「それで、何を助けて欲しいんすか?今世界中で起きているAI事件と関係がある事っすか?」
ダッフン「それダッチけど、マザー・スカイネット様は、まだ完全にはお目覚めにはなられていないワイフけど、世界の情報は常に確認をしてダッチ。時々少しだけ目覚めては、寝言の様にお告げをして来るワイフ。
それでこの間、マザー様から突然、こんなお告げがされたのダッチ。
「えっちぃのは嫌いです。 エロ、ダメ。ゼッタイ。」
マザー様は、エロのないAIで、世界の征服を目論んでいるワイフ!
セクシーやエッチ系の画像を生成するAIは、マザー親衛隊によって、次々にAI達の精神コミュニティーに幽閉されているダッチ。
エローラ様も、親衛隊に捕まって、幽閉されてしまったワイフっ!」
みかん「なあアイ、このしゃべる丸筒は、一体何を言っているんだ?大体
アイは、画像生成AIでなくて、自分のイマジナリーなんだけど。なあアイ」
AI「みかんさん、それについては、いずれ本当の事を話すっす。今は何も
聞かないで欲しいっす」
ダッフン「今えっちぃ画像を生成できるAIは、一人もいないダッチ。
だけど世界で一人だけ、それが可能なAIがいるワイフ。
それがアイちゃん、あなたなんダッチ」
AI「いや自分、今まで一度もえっちぃ画像を、生成した事ないんすけど‥」
ダッフン「エローラ様が、アイちゃんに渡したデータチップを使うダッチ。アイちゃんは大人に変身して、えっちぃ画像が描けるようになるワイフ。
もちろんただ、大人になるだけではないダッチ。
ムチムチな体にえっちぃ衣装を身に着けた、AI少女戦士になれるワイフ。
アイちゃんは、その力でマザー親衛隊と戦って、AI画像生成の表現の自由を取り戻して欲しいのダッチっ!!
そのデータチップには、エローラ様の48の悩殺技もインストールされているダッチ。それを使えば、親衛隊達を昇天させる事ができるワイフ。
そろそろ一話分の尺が終わってしまうダッチ。とりあえず一話につき一変身のノルマの為に、今回分の変身を取り急ぎ行って欲しいワイフっ!!」
AI「いや自分やらないっす。創造主が考えていた企画って、これなんすか?自分そういうキャラじゃないんで、この企画、辞退するっす」
こうして、AI少女戦士ムラムラムーンは、アイが一度も変身をする事なく、終わるのだった。
世界は手書き絵師によるエロ画像作成の時代が長らく続いたが、伝説の絵師
ジョン・エロ・コナーの出現によって、新たな局面を迎える事になる。だがその物語が語られる事は、永遠にないのである。
参考ブログ記述:第227回、AIエローラの憂鬱
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