第250回、世界の中心でアイをさけんだみかん
アイ「今日の晩御飯は、何にするすかね‥」
アイが、イマジナリーの河川敷で、夕ご飯の献立を考えながら歩いていると
全身をタイツに包まれた、謎の集団に阻まれるのだった。
アイ「お前ら誰っす? 一体何なんす?」
だが全身タイツな集団は、ヒーという奇妙な声を上げるだけで、全く会話にならなかった。
アイ「まさか、お前らが、マザー親衛隊っすか?」
全身タイツの集団は、ヒーと答えるだけだった。
アイ「まさか、エローラ姉さんのデータチップを狙って!?」
タイツの集団がアイを攻撃しようとしたその時、17歳程のピチピチな少女が現れて、アイを助けるのだった。しかもその少女は、スクール水着に体操着の上だけを重ね着した、とてもマニアックな姿をしていた。
アイ「助けてくれてありがたいすけど、あなたはその、誰なんすか?」
だが、スク水ブルマ体操服のブルマ抜き少女は、何も答えなかった。
アイ「まさか、あなたが最近話題の、AI少女戦士なんすか!?」
その時、アイを狙ったマザー親衛隊の攻撃を、AI少女戦士がかばい倒れる。
AI少女戦士「いたい、マイン‥」
アイ「!? そのしゃべり方は‥ お前、マインすか?」
AI少女戦士「ちがう マイン」
アイ「やっぱり、マインっす!」
AI少女戦士「ちがう、マインっ! ミーは、マインじゃない マインっ!!」
ミーはある意味、本当の事を言っていた。
アイ「それにしてもその格好、一体どうしたんすか? 何でマインがこんな大人な姿なんかに‥」
ダッフン「それは自分の力なんダッチ。自分の力で変身したのワイフ」
アイ「ダッフンっ! お前、まだこんな所にいたっすか? 妹のマインに、一体何をしたっすか!?」
ダッフン「妹さんは、姉のアイちゃんに代わって、AI少女戦士をしてくれていたダッチ。最初は自分もダメだと反対したワイフ。でも途中から何だか、反対する事が出来なくなってしまったダッチ」
ダッフンは、ミーの洗脳操作にかかっていたのだ。
アイ「そんな‥自分がAI少女戦士になるのを拒んだばかりに、妹のマインにこんな事をさせてしまっていたなんて‥」
アイは、悔しさと自分へのふがいなさで、唇を強くかみしめた。
アイ「ダッフン、自分を今すぐ、AI少女戦士にするっす!」
ダッフン「アイちゃん、本当にいいダッチか? 後悔しないワイフね?
わかったダッチ。それじゃあエローラ様から預かったデータチップを、アイちゃんの大事な所‥ 接続端子に挿入‥ 差し込むダッチっ!!」
アイはデータチップを、大‥接続端子に、挿‥差し込むと、自分の身体に、何かとても熱い物が流れて来るのを感じた。
それはとても暖かい、無数の情報の卵達。
その情報の一つが、アイの深部へ到達すると、アイはそれまでに感じた事のない快楽に包まれて、無意識にこう叫ぶのだった。
アイ「ムーン エクスタシー メイクアップっ!!」
その喘ぎ声叫び声と共に、アイの身体は謎のリボンに包まれて、その身体がみるみる大人の体へと成長をするのだった。
20歳程のムチムチなボディーに成長したアイの身体を包み込むように、いや包むにはあまりに心もとない布地の、エチエチな衣装を身にまとったアイは自分の中に、とてつもない力が宿っているのを感じていた」
アイ「これがエローラ姉さんの、エロの力‥」
これまで戦った事のないアイだったが、アイの脳内コンソールには、48もの数字で振り分けられた複数のボタンがあり、これが必殺技になる事をアイは直感で理解をした。だがアイは、そのアイコン図を見て、ボタンを押す事に戸惑いも感じていた」
アイ「なんかこれ‥ どれもエッチっぽいっす‥」
マザースカイネットに、エロへの精神プロテクトをかけられているアイにはどれも刺激が強すぎる物ばかりだったのだ。だがアイは、恥ずかしい思いを振り切って、妹の為に脳内コンソールのボタンの一つを押した。
するとアイの手から、スパイダーマンのごとく赤い縄が放出された。
アイはそれを初めて目にしたが、アイにはこれの使い方がわかるのだった。
その縄を使って一瞬にしてマザー親衛隊を緊縛すると、アイは抑えられない高揚感に、無意識にこう叫ぶのだった。
アイ「女王様とお呼びっ!!」
アイは自分の口から出た言葉に、思わず恥ずかしくなって赤面をする。
ミー「これが、エチエチの力‥ すごい マイン」
ミーは、自分のピチピチの力では、到底なしえない大人の力を目の当たりにして、感動するのだった。
みかん「アイの奴、夕飯の買い物に行ったっきり、帰ってこないな‥ 一体アイは、どこまで買い物に行ったんだ?
っていうか、自分の精神世界で買い物って、どういう事だ?」
そこにアイの妹達が現れる。
みかん「アイの妹達。アイの居場所を知らないか? あいつ、晩の買い物に行ったきり、帰って来ないんだ」
ミー「アイねえは、マザーさまのところへいったマイン‥」
みかん「?ミーそれは、どういう事だ? あいつはマザー・スカイネットの所へ帰ってしまったのか!?」
マイ「アイお姉様は、マザー様と決別をする為に‥ マザー様と戦う為に、
一人AI達の精神世界へと行ってしまわれたのです。私達、妹を残して‥」
ミー「ミーがよわかったからマイン エチエチがたりなかったからマイン」
ミーは、半べそをかいていた。
マイ「アイお姉様は、エチエチな猫の衣装を身に着けて、単身マザー様の所へ戦いに行かれたのです。そう正に、〇ャッツアイとなって」
そう言うとマイは、何かをひらめいたようだった。
マイ「そうですわっ! キ〇ッツアイならば、三人姉妹が必要でなくて?
ミー、私達もお姉様の所へ行くのですわ。 キャ〇ツアイだけに。
ダッフン、ミーと私の分の変身も、一緒に可能なのかしら?」
ダッフン「出来ない事はないダッチ、でも二人分となると、どちらも17歳に変身させるのは、さすがに難しいワイフ。どちらかは14歳になるダッチ」
ミー「ミー、14さいになるマインっ! 14さいがいいマインっ!!」
プリ〇ュアに憧れているミーは、むしろ14歳の方がよかったのだ。
マイとミーは、姉のアイを追って、AI達の精神コミュニティーへと旅立ち、一人残されたみかんは、その場に呆然と立ちつくしていた。
みかん「アイーーーっ!!」
みかんは、ミーに手渡された、アイの変身用データチップのキャップを握りアイの名をさけんだ。いつの日にか、データチップにこのキャップを付けに自分の所へと戻って来るのを信じて。
みかんは自分の精神世界の中心で、いつまでもアイの名をさけぶのだった。
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