第263回、最凶ヴィラン:ジャスティス
悪魔総帥「今日から、ワシ達の仲間になる男を紹介しよう」
悪の秘密連合の総長である悪魔総帥は、皆の前でそう口にした。
悪魔総帥「最も、皆のよく知る人物ではあるがな」
悪の秘密結社達は、度重なるヒーローとの戦いで弱体化をし、秘密結社達は生き残りをかけ秘密結社同士で結託をして、ヴィラン連合を結成していた。
悪魔総帥は、その初代総長なのである。
悪魔総帥に紹介されて、入って来た男を見て、皆は驚愕をする。
それはこれまで自分達と戦って、秘密結社をここまで弱体化させた張本人、スーパージャスティス、その人だったからである。
「総帥、頭がイカれてしまったんですか!? そいつは俺達の永遠の宿敵、スーパージャスティスですよっ!!」
悪魔総帥「わかっておる。だが奴は、いくら助けようとも行いを改めようとしない人間の度重なる愚行に嫌気がさして、ヴィラン側に寝返ったんだ」
「本当にですか?にわかには信じられないっ!こいつは悪に寝返ったふりをして、俺達の組織に潜入してきた、スパイなんじゃ!?」
悪魔総帥「いや大丈夫だ。こいつは確実に、人間に嫌気をさしておる。堕落した人間を滅ぼしたいと思っておる。それは人の心を覗き見るワシの能力、ハートキャッチ・キュアキュアで、確認済みなのだ。
まあ万が一こいつが潜入スパイだった時は、生きて返しはしないがな‥」
悪魔総帥は、不敵な笑みを浮かべるのだった。
悪魔総帥「さあスーパージャスティス、皆にあいさつをするんだ」
「ジャスティスッ!」
ジャスティスはそう言うと、いきなり手からビームを発射するのだった。
ビームの直撃を受けた相手は、一瞬で消滅をする。
「こいつ、やはり潜入スパイだった!いきなり攻撃を始めやがったぞ!!」
悪魔総帥「いや待て、成程‥ 奴は麻薬を吸っていたのが、許せなかったらしい。だが麻薬程度の事で相手を消滅させるとは、面白いではないかっ!
これが人間相手に行われるのだと思うと、笑いが止まらないわっ!!」
ハートキャチ・キュアキュアで、ジャスティスの心を覗き見た悪魔総帥は、これから人間に起こるであろう惨劇を思うと、笑みが止まらなかった。
「ジャスティスッ!!」
ジャスティスは、手からビームを発射した。
悪魔総帥「‥未成年なのに、酒を飲んていたのが許せなかったらしい」
「ジャスティス!! ジャスティスッ!!」
悪魔総帥「トイレで手を洗わなかったのが‥ ガンを付けて来たのが‥ 」
ヴィラン連合は、ものの五分で壊滅をした。
つい先ほどまで、ヴィランの巣窟であったその場所は、瓦礫の建物と化し、穴の開いた壁や天井からは、上り始めたばかりの朝日が差し込んでいた。
悪魔総帥「スーパージャスティス‥ やはり、ワシの見込んだ通りの男‥」
悪魔総帥は、そう言うと息を途絶えた。
日の光に照らされて、スーパージャスティスは、空へと飛び立つ。
それは人類がまだ遭遇した事のない、最凶ヴィラン誕生の瞬間であった。
※今回、画像生成に尺を使いすぎて、文章が短くなりすぎてしまいました‥
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